「職場の人間関係」が原因でメンタル不調者が「増えている」――人事関係者向け調査キャリアニュース

53%の人事関係者が、メンタルヘルス不調者は「増えている」と回答。メンタルヘルスが不調に陥っている主な原因として最も多く挙げられたのは「職場の人間関係」(62%)だった。

» 2014年07月29日 15時23分 公開
[MONOist]

 人材採用関連のサービスを展開するエン・ジャパンが2014年7月17日、人事担当者向けサイト上で実施した「メンタルヘルス対策」に関するアンケート調査の結果を明らかにした。

 同調査によると、従業員のメンタルヘルス対策を行っている企業は73%。そのうち、66%が「メンタルヘルス不調の社員がいる」と回答した。

photo 貴社では、従業員のメンタルヘルス不調についてどの程度把握していますか?
photo 「把握している」「だいたい把握している」と回答された方に伺います。現在、メンタルヘルス不調の従業員はいますか?

 しかも53%の人事関係者が、メンタルヘルス不調者は「増えている」と答えている。

photo 近年のメンタルヘルス不調者の増減傾向について、どう感じますか?

 メンタルヘルスが不調に陥っている主な原因として最も多く挙げられたのは「職場の人間関係」(62%)だった。「仕事の責任の重さ」(46%)、「仕事の量」(46%)、「長時間勤務」(24%)よりも、日ごろ仕事で関わる相手との関係性がメンタルヘルスに影響を及ぼすようだとエン・ジャパンは分析している。

photo メンタルヘルス不調の要因と思われるものは何ですか?(複数回答可)

 調査に協力した回答者のうち、メンタルヘルス対策を「行っている」と答えたのは57%。具体的には「産業医の設置」(67%)や「社内に相談窓口を設置」(65%)などの対策が中心だ。

photo メンタルヘルス対策を「行っている」と回答された方に伺います。現在、どのようなメンタルヘルス対策を行なっていますか?(複数回答可)

 実際に効果のあったメンタルヘルス対策については、「残業削除などの労働環境改善」(33%)、「メンタルヘルス不調で休職した従業員の職場復帰支援」(33%)、「産業医の設置」(32%)がほぼ同率で並ぶ結果となった。

photo メンタルヘルス対策を「行っている」と回答された方に伺います。実施したメンタルヘルス対策の中で有効だと感じたものは何ですか?(複数回答可)

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