NTN、高負荷容量と高速回転を追求した「ULTAGEスラスト自動調心ころ軸受」を開発FAニュース

「ULTAGEスラスト自動調心ころ軸受」では、基本動定格荷重が最大70%向上、軸受定格寿命が最大6倍に向上した。保持器の構造を変更したことにより、グリス潤滑も使用可能になり、許容回転速も20%改善した。

» 2014年08月06日 07時30分 公開
[MONOist]

 NTNは2014年7月14日、世界最高水準の高負荷容量と高速回転性能を追求した「ULTAGEスラスト自動調心ころ軸受」を開発したと発表した。荷重の大きい射出成型機や、高速で回転する脱水・ろ過機のスクリュープレスなどでの使用を想定している。

 同製品では、軸受の内部設計の最適化と、転動体であるころのサイズと本数の最大化を図った。従来品より基本動定格荷重は最大70%、軸受定格寿命を最大6倍に向上させている。

 さらに、保持器の構造を従来の「もみ抜き保持器」から、形状がシンプルで空間容積を確保できる「かご型鋼板製打ち抜き保持器」に変更。従来の油潤滑に加えてグリス潤滑も使用できるようになり、許容回転速度も20%改善している。

 特殊熱処理を採用したことで、200℃の耐熱仕様が標準になり、高温環境下での寸法安定性と長寿命化も向上させた。

 サイズは軸受外径130mmから320mmまで展開している。

photo 「ULTAGEスラスト自動調心ころ軸受」


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