メンター「Nucleus RTOS」に新バージョン、メモリ管理とマルチコア対応を強化組み込みニュース

Mentor GraphicsがRTOS「Mentor Embedded Nucleus RTOS」の新バージョンを発表した。メモリ管理機能を強化したほか、ヘテロジニアスSoCのためのフレームワークも備える。

» 2014年08月19日 13時31分 公開
[MONOist]
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 Mentor Graphics(メンター)は2014年8月19日、組み込み機器向けリアルタイムOS「Mentor Embedded Nucleus RTOS」の新バージョンを発表した。

 新バージョンではARM Cortex-Mシリーズのサポートを含めたプロセスモデルの拡張が行われており、プロセッサコア上に搭載されたMPUを利用して、仮想メモリなしでメモリパーティションを実現する他、フラッシュメモリからの「直接実行」も可能だ。同社では「単独の組み込みOSが、ARMコアの全領域に対応するメモリパーティショニング機能を実現するのは業界初」であるとしている。

 また、非対称マルチプロセッシングを実行可能にするマルチコアフレームワークを備えており、ヘテロジニアスマルチOS環境下でのプロセス間通信(IPC)、リソース共有、プロセッサ制御も可能としている。さらには Imagination TechnologiesおよびVivante Corporation製GPUのサポートといった、グラフィックス関連機能の強化も行われている。

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