スター精密、スイス型自動旋盤の3タレット型重複合機に最大加工径20mm仕様を追加FAニュース

制御軸構成は、直線制御軸10軸・回転制御軸2軸の12軸制御。対向8面タレット型刃物台は、旋削・穴明け・ミリングなどの加工が同時に可能。独自の「スターモーションコントロールシステム」により、制御系統間の切り替え時間などの非切削時間を短縮できる。

» 2014年09月25日 10時00分 公開
[MONOist]

 スター精密は2014年8月6日、スイス型自動旋盤の3タレット型重複合機の新製品「ST-20」の販売を開始した。

 ST-20は、最大加工径がφ20mmで、制御軸構成は直線制御軸10軸・回転制御軸2軸の12軸制御となっている。同サイズのスイス型自動旋盤としては、クラス最高の機械だという。

 また、ガイドブッシュを中心に配置した正面加工用の対向8面タレット型刃物台(手前側が3軸制御、奥側が2軸制御)は、それぞれの刃物台を独立制御することで、旋削・穴明け・ミリングなどの加工が同時にできる。多彩な工具ユニットにより、複雑形状部品の加工ができる他、350mmの主軸台ストロークにより長尺部品加工にも対応できる。

 背面加工用には、2軸制御の8面タレット型刃物台を搭載し、正面側と同等の複合加工能力を備えた。正面・背面での効率的な工程分割と同時加工が可能なため、加工時間を短縮できる。さらに、同社独自の制御方式「スターモーションコントロールシステム」を搭載することで、制御系統間の切り替え時間や工具交換時間などの非切削時間も短縮できる。

 また、NC画面上でアラーム内容を確認できるアラームヘルプ機能をはじめ、作成プログラムの内容を加工前に確認できるプログラムチェック機能など、各種ヘルプ機能も採用。オペレーターの操作性、作業性も向上した。

photo ST-20

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