インタビュー
» 2014年10月31日 09時00分 公開

スーパーカーの開発には最高のテストドライバーも必要だマクラーレン・オートモーティブ チーフテストドライバー インタビュー(2/2 ページ)

[朴尚洙,MONOist]
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「マクラーレンP1」でのアタックを経験するとスパ24時間レースが退屈に思える

MONOist 話は変わりますが、マクラーレンP1がドイツのニュルブルクリンク北コースの周回記録で7分を切ったときのドライバーを務めていたそうですね。どうやればそんな記録を打ち立てられるのですか。

グッドウィン氏 そのときの経験は忘れられないですね。900psもの出力を持つマクラーレンP1の性能を限界まで引き出したわけで、車両の挙動は極めて暴力的になり、バラバラになって飛んでいくというか、ロデオに乗っているというか、そういう感覚でした。

ニュルブルクリンク北コースを走行する「マクラーレンP1」 ニュルブルクリンク北コースを走行する「マクラーレンP1」(クリックで拡大) 出典:マクラーレン・オートモーティブ

MONOist マクラーレンP1といえども市販車なので、レースカーと比べれば楽ではないですか。

グッドウィン氏 レースカーよりもマクラーレンP1の方がはるかに大変です。レースカーというのはレギュレーションによって性能が制限されています。しかしマクラーレンP1にそんなものはありません。最高のGTカーと同レベルのダウンフォースを持ちながら、出力ははるかに上回っているんですから。

 またレースカーはスリックタイヤを使っているので十分なグリップが得られます。一方のマクラーレンP1は、特別なピレリタイヤではありますが、ロードタイヤなのでグリップは小さいのです。

 スパ・フランコルシャン24時間レースを「マクラーレン12C GT3」で走ったこともあるのですが、マクラーレンP1でのアタックを経験すると、退屈に感じられてしまいます(笑)。

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「マクラーレンP1」がニュルブルクリンク北コースを走行する様子。ゴールシーン(3分30秒〜3分40秒あたり)で、ドライバーのグッドウィン氏はサムアップ!(クリックすると再生) 出典:マクラーレン・オートモーティブ
開発中の「マクラーレンP1 GTR」 開発中の「マクラーレンP1 GTR」(クリックで拡大) 出典:マクラーレン・オートモーティブ

MONOist 現在、マクラーレンP1ベースのサーキット専用車「マクラーレンP1 GTR」の開発の真っ最中だと思います。開発は順調ですか。

グッドウィン氏 とてもうまく行っています。マクラーレンP1を上回る1000psもの出力と高いダウンフォース、そしてスリックタイヤも装備するなど、エキサイティングなサーキット専用車に仕上がると思います。

 マクラーレンP1 GTRは専用のドライバープログラムも提供されます。マクラーレンがレースで得た技術と知見が得られる、世界一のドライバープログラムになりますよ。

「マクラーレン650S」とグッドウィン氏 「マクラーレン650S」とグッドウィン氏(クリックで拡大)
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