“ソニーのスマホ”は対岸の火事ではない製造マネジメント メルマガ 編集後記

オープン化と標準化の波はどこにでもやって来る。

» 2014年12月09日 12時00分 公開
[三島一孝,MONOist]

 この記事は、2014年12月9日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


“ソニーのスマホ”は対岸の火事ではない

 2014年11月25日に行われたソニーのIRデーでは、スマートフォン(スマホ)事業の再建策に大きな注目が集まりました。ソニーのスマホ事業はハイエンドモデルが高評価を受け2013年度(2014年3月期)に躍進。黒字定着が進みました。2014年度(2015年3月期)には、これらのハイエンドモデルに加え、中低価格帯を伸ばし、大きく躍進する目算となっていました。しかし、実際には成長が予測された新興国の市場全体の伸びが想定を下回った他、躍進する中国メーカーに足を取られ、結果として大きな営業減損を計上することになりました。再建策では、ハイエンド製品への絞り込みや、利益の取れる地域への絞り込みを掲げ、中国向けオリジナル製品の開発をやめることを示しています(関連記事:それでもソニーがスマホを再建しなければならない理由)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.