製造業の生産性向上とTCO削減を可能にしたマイクロシーケンサ40機種FAニュース

三菱電機は、基本性能の向上と内蔵機能の充実、上位モデルとの互換性強化により、製造業の生産性向上とTCOの削減を可能にしたマイクロシーケンサ40機種を発表した。

» 2015年01月14日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱電機は2014年12月18日、マイクロシーケンサ(プログラマブルコントローラ)の新製品として、「MELSEC iQ-Fシリーズ FX5」40機種を発表した。基本性能の向上と内蔵機能の充実、上位モデルとの互換性強化により、製造業の生産性向上とTCO(Total Cost of Ownership)の削減を可能にしたもので、発売は2015年1月30日の予定。

 今回発表されたMELSEC iQ-Fシリーズ FX5は、同社従来製品の150倍となる高速システムバスの採用などにより、処理速度が向上し、機械装置の生産性が向上した。また、CPUユニットにイーサネット、RS-485(MODBUS RTU対応)、アナログ入出力、SDカードスロットなどを内蔵したことで、システムコストを削減できる。高度なセキュリティ機能も搭載し、ユーザーのプログラム資産の流出も防止できる。

 駆動機器との連携も強化した。最新のサーボネットワーク「SSCNETIII/H」に対応したシンプルモーションユニットを使用することで、簡単な設定とプログラムのみで高度な駆動制御ができる。CPUユニットには、4軸の位置決め機能を内蔵し、低コストで食品機械・包装機械などのアプリケーションに対応できる。

 さらに、プログラム設計とメンテナンス作業の効率化を追求したエンジニアリング環境「GX Works3」にも対応。設計から保守までの各段階で、工数を削減できる。上位モデル「MELSEC iQ-R」シリーズと命令群を共通化し、プログラムの互換性を強化したことで、製品変更やプログラム流用にかかる工数を削減できる。

 価格(税別)は、CPUユニット(FX5U/FX5UC)が5万5000円〜12万1000円で、シンプルモーションユニット(FX5-40SSC-S)が13万5000円。同社では、2015年度に4万台の販売を目指すという。

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