特集
» 2015年01月15日 11時00分 公開

『ロボット日本一決定戦!リアルロボットバトル』の舞台裏:「強敵」と書いて「とも(友)」と読む、まさに王道の展開〜「リアルロボットバトル 2014」密着取材リポート(後編) (2/3)

[大塚実,MONOist]

マスタースレーブ同士の対決

 今回は出場ロボットが6体のため、組み合わせがちょっと変則的。1回戦を勝ち上がった3体のうち、コアの破壊数が最も多いロボットがシードとして決勝戦に進み、残りの2体で準決勝を行う。優勝を狙うのであれば、試合数を1つでも少なくして、機体へのダメージを抑えたいところだが、シード権を獲得できたのは風神。準決勝は、キングカイザーとMMSEBattroidという、マスタースレーブ同士の対戦となった。

 先制したのは常にキングカイザー。MMSEBattroidがポイントを取り返し、第1ラウンド終了時で4対2という接戦になったものの、終わってみれば8対2の大差でキングカイザーの勝利となった。だが試合の内容では、両者にスコアほどの差はなかったように感じたのも事実。

 スコアが開いたのは、やはりキングカイザーには前回の経験やノウハウがあったからだろう。まず巨大ロボットの操縦に慣れている。さらに前回に引き続き搭載した「カイザーインパクト」は相変わらず強力だったし、今回追加した新装備の「カイザーブレード」も非常に有効だった。カイザーブレードのおかげで攻撃範囲が広くなっており、パンチが多少ずれてもコアに当たり、壊すことも多々あった。

photo 拳が10cmほど飛び出すカイザーインパクトは強力。実は拳も前回より大きい
photo カイザーブレードは3Dプリンタで作製した。ディテールも細かい

 一方のMMSEBattroidの腕は細く、当たり判定は小さい。それに完成したのが直前だったため、金岡氏がまだ操縦に慣れていなかった点も勝敗に影響を及ぼしたのかもしれない。キングカイザーが兄弟で操縦を分担しているのに対し、MMSEBattroidは腕の操作も移動も金岡氏が1人で行うので負担が大きい。慣れれば1人で操縦した方が有利だろうが、ロボットの強さは操縦者のスキルによって大きく変わってしまう。

 しかし、負けはしたものの、MMSEBattroidは操縦装置とロボットの動きのタイムラグが小さく、もっとこれを使いこなせるようになって、精度良くパンチを打てるようになれば、かなり強力なロボットになりそうだ。もし次回があれば、優勝候補になる可能性もあるだろう。

photo MMSEBattroid操縦装置の足下。体重移動で、前後移動、左右移動、旋回が可能だ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.