再燃するロボットブーム、鍵となるのは“人とのコミュニケーション”ロボット開発ニュース(1/2 ページ)

デアゴスティーニ・ジャパンが2015年1月20日より第3版を発売するパーツ付き組み立てマガジン「週刊Robi(ロビ)」の公開イベントを開催。100台のロビたちによるダンスや、ロビのデザインを担当したロボ・ガレージ 代表取締役社長の高橋智隆氏などによるトークセッションが行われた。

» 2015年01月21日 08時00分 公開
[陰山遼将,MONOist]

 デアゴスティーニ・ジャパンは2015年1月20日、東京都内で同日より第3版を発売する「週刊Robi(ロビ)」の公開イベントを開催した。週刊ロビは、全70回に渡って発売されるパーツを使って、2足歩行型のコミュニケーションロボット「ロビ」が作れるパーツ付き組み立てマガジン。同イベントでは、100台のロビたちによるダンスや、ロビのデザインを担当したロボ・ガレージ 代表取締役社長の高橋智隆氏などによるトークセッションが行われた。


歌って踊れる2足歩行ロボ! どんな性格かはお楽しみ

二足歩行型ロボット「ロビ」(クリックで拡大)

 ロビは身長約34cm、重さ約1kgの2足歩行型ロボット。合計20個のサーボモーターと人感センサーが内蔵されており、話しかけると音声とともに身振りや手ぶりを交えて応じてくれる。音声認識ボードが搭載されており、人の言葉を約200語まで理解する。ロビには複数の性格が用意されており、それに伴い話し方も変化するという。音声に合わせて歌やダンスを行ったり、人と遊べるゲーム機能も搭載している。会場では100台のロビによるダンスが披露された。

イベントで披露された100台の「ロビ」によるダンス(クリックで再生)

日本全国で約6万台のロビが誕生!

ロビのデザインを担当したロボ・ガレージ 代表取締役社長の高橋智隆氏(左)とデアゴスティーニ・ジャパン マーケティング部の木村裕人氏(右)

 ロビのデザインを担当した高橋氏は、その開発コンセプトについて「今までロボットというと武骨なイメージのものも多かった。その一方で、日本の漫画に登場するロボットの中には、鉄腕アトムのように丸みのある愛らしいデザインのものもある。ロビは、その2つのイメージのギャップを埋めるようなロボットを実現させたいと考え開発したもの。家族に近い存在になってもらえるように意識した」と語った。

特設ステージの上で出番を待つ100台の「ロビ」たち(クリックで拡大)

 2013年2月に発売された第1版となる週刊ロビの創刊号は、累計20万部を超える売り上げを記録した。購入したユーザーの内の約3割は女性だという。デアゴスティーニ・ジャパンは、週刊ロビの日本国内でのヒットを受け、2014年からイタリア、香港、台湾など海外での販売も進めている。

 週刊ロビの企画を担当しているデアゴスティーニ・ジャパン マーケティング部の木村裕人氏は「第1版と第2版で全号購入してロビを組み上げたユーザーの数は合計で約6万人。つまり日本全国に約6万台の完成したロビがいることになる。ロビのように2足歩行型のロボットでありながら、家庭の中に溶け込みやすいロボットは市場にあまり存在していなかった。そのため、ロボットに触れたことのなかったユーザーに興味を持ってもらえたことがヒットの理由だと考えている。今回、さらに多くの方にロビを届けたいと思い、第3版の発売を決定した。“1家に1台のロボット”を実現するための第一歩になって欲しい」と説明した。

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