新型「ロードスター」はマツダ新世代商品の集大成現行「NCモデル」と比較(3/3 ページ)

» 2015年02月04日 10時00分 公開
[朴尚洙,MONOist]
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いつでも開けたくなるソフトトップ

 また「誰もが夢中になるドライビング体験」を実現するため、ドライビングポジションにも工夫を凝らした。ドライバーが真っすぐな姿勢で操作できる位置にペダル類を配置するなど、主要な操作系、視認系の機器を人間中心にレイアウトした。低いフロントノーズと後方に移動させたAピラー、薄型化したフロントヘッダーなどにより、進行方向や周囲の状況、自車の挙動を認知しやすい視界を追求している。


「NDモデル」のドライビングポジションによる視界 「NDモデル」のドライビングポジションによる視界(クリックで拡大) 出典:マツダ

 ロードスターは、折り畳みの屋根部であるソフトトップを使わない、オープンカーの状態で走行を楽しめることも特徴の1つである。そこで、オープンカーの状態でも車両の外観が美しく見えるように、ボンネットのラインを延長した高さにリアデッキが位置し、同じ高さの面の中でソフトトップを小さく折りたたんで収納できるようにした。「いつでも開けたくなる」(同社)ように、開閉操作が容易なソフトトップの開発にも注力。オープンカーの状態で走行している際に不快な風の巻き込みが起こらないよう、積極的に風をコントロールして心地良い導風を実現したとしている。ヘッドレストスピーカーによって、オープン走行時に音楽も楽しめる。オープンカーであることを楽しむための工夫が多数施されているのだ。

フロントノーズの低さと歩行者保護も両立するアクティブボンネット

アクティブボンネットの動作イメージ アクティブボンネットの動作イメージ(クリックで拡大) 出典:マツダ

 さらに「Mazda Proactive Safety」に基づく安全技術も多数導入される。これまでに発売されたマツダの新世代商品に採用されてきた運転支援システム「i-ACTIVSENSE」(関連記事:3種類のレーダーとカメラで9つの安全機能を実現、マツダの「i-ACTIVSENSE」)の他、頭部保護機能を備えたサイドエアバッグを搭載する。

 スポーツカースタイリングにとって重要なフロントノーズの低さとともに歩行者保護も両立するため、衝突事故にボンネットを上部に押し出して歩行者の頭部に掛かる衝撃を吸収するアクティブボンネットも採用している。NCモデルで、2012年から標準採用している装備だ。

 また「アクセラ」から導入を開始した、新たなコックピットコンセプト「Heads-Up Cockpit(ヘッズアップコクピット)」と、スマートフォンとの連携機能を特徴とした車載情報機器「Mazda Connect(マツダコネクト)」も採用する。

「NDモデル」のインテリア 「NDモデル」のインテリア(クリックで拡大) 出典:マツダ
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