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» 2015年02月20日 11時00分 公開

宇宙開発:勤続17年の日米共同開発観測衛星「TRMM」が残した気象予測技術の進化 (4/4)

[陰山遼将,MONOist]
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TRMMのミッションを引き継ぐ全球降水観測計画

 こうしたさまざまな功績を残したTRMMだが、その高度は徐々に下がりつづけており、それに伴いミッション終了の時も近付きつつある。JAXAはTRMMの高度が402kmから392.5kmに下降したことを理由に、2014年10月7日からTRMMの降雨レーダーの運用を終了を発表している。ミッション終了は2015年4月上旬となる見込みだ。


全球降水観測計画(GPM)のイメージ(クリックで拡大)出典:JAXA

 これまでのTRMMのミッションを引き継ぐのが全球降水観測計画(GPM)だ。GPMとは、TRMMのような主衛星1機と、マイクロ波放射計を搭載した複数のコンステレーション衛星を組み合わせて、地球全域における降水の高精度・高頻度観測を目的とした国際協力ミッション。GPMで利用される主衛星は、JAXAとNASAが共同開発したもので、日本が開発した二周波降水レーダ(DPR)と米国が開発したGPMマイクロ波放射計(GMI)が搭載されている。

 既にGPMの主衛星は2014年2月28日午前3時37分に、種子島宇宙センターからH-IIAロケット23号機での打ち上げに成功。既に降雨観測データの提供も始まっている。このGPM計画にはTRMMでの経験が数多く反映されているという。

全球降水観測計画(GPM)で利用される主衛星の飛行イメージ(クリックで拡大)出典:JAXA
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