iPS細胞が自分にとってどう役立つのかを知る、日本科学未来館が新展示医療技術ニュース(2/2 ページ)

» 2015年03月19日 14時00分 公開
[朴尚洙MONOist]
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「5つのiPSストーリー」

 細胞たち研究開発中の展示は4つのコーナーから構成されている。1つ目の「5つのiPSストーリー」では、8分程度の体験型ドラマ映像を2人が着席できる5つの小さなシアターで視聴できる。5つの体験型ドラマ映像のタイトルは「もう一度自分の足で歩きたい―iPS細胞と脊髄損傷」「自分の時間を取り戻したい―iPS細胞と糖尿病」「僕の細胞が、未来を拓くの!?―iPS細胞と難病研究」「わたしたち、恋に落ちちゃった!―iPS細胞といのち」「アタシの細胞もなかなかやるわ―iPS細胞ストック」となっている。

「わたしたち、恋に落ちちゃった!―iPS細胞といのち」「わたしたち、恋に落ちちゃった!―iPS細胞といのち」 「わたしたち、恋に落ちちゃった!―iPS細胞といのち」では、恋に落ちた60代の男女を主人公に、iPS細胞で卵子を作って、子どもを持つことができるかについての解説が行われる(クリックで拡大)

 iPSストーリーを視聴してシアターの出口から出ると、残りの3つのコーナーを確認できる。3種類の幹細胞の詳細を確認したり比較したりできる「くらべる幹細胞」や、細胞そのものを解説する「あたなと細胞のストーリー」、生命の大きな流れの中に細胞や再生医療を位置付ける「多様な生物のなかのヒト」である。

「くらべる幹細胞」 「くらべる幹細胞」では、顕微鏡で3つの幹細胞の本物を観察できる(クリックで拡大)
「あたなと細胞のストーリー」 「あたなと細胞のストーリー」の中の1つ「細胞の基本的な構造」(クリックで拡大)
「多様な生物のなかのヒト」 「多様な生物のなかのヒト」では総合監修の浅島誠氏が映像で解説してくれる(クリックで拡大)

 この他の新展示には、クイズ方式で来館者の回答を集計する意見発信コーナー「オピニオン・バンク」や、本物のiPS細胞を実験で扱う教室「iPS細胞から考える再生医療」などがある。

「オピニオン・バンク」 「オピニオン・バンク」では端末を使って、クイズ形式でさまざまなテーマの質問に答えていく(クリックで拡大)

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