フルデジタルCO2/MAG溶接機の大容量(500A)タイプを発売FAニュース

パナソニック溶接システムは、フルデジタル溶接機の新たなラインアップとして、「YD-500VR1」を2015年4月10日から発売する。ハイブリッド電子リアクトルを搭載し、幅広い電流域でアークの安定性を向上させた。

» 2015年03月24日 07時00分 公開
[MONOist]

 パナソニック溶接システムは2015年3月4日、フルデジタル溶接機の新たなラインアップとして、フルデジタルCO2/MAG溶接機「YD-500VR1」を発表した。

 YD-500VR1は、2014年11月に発売されたフルデジタル溶接機「YD-350VR1」の機能を、大容量(500A)タイプへ展開したもの。同社独自のハイブリッド電子リアクトルを搭載し、溶接電流波形をフルソフトウェア制御して、幅広い電流域でアークの安定性を向上させた。これにより、スパッタの発生量を低減し、ウィービングや突き出し長さが変化した場合でも、素早くアークを安定させて高品位の溶接ができるという。

 また、最適な溶接条件を簡単に設定できる「溶接ナビ」機能と「板厚指令」機能を標準で装備した。「継手」「板厚」「溶接速度」を入力するだけで溶接条件を自動決定するなど、経験が必要な溶接条件の設定作業を容易にし、条件出しにかかる時間を大幅に短縮できる。

 さらに、溶接品質や現場管理をサポートする「出力管理」機能も装備した。溶接電流上限値・下限値、ワイヤ使用量上限値、ファン回転時間上限値などのモニタリング項目を設定することで、その値を超えた際に、操作パネル上の液晶画面が点滅する機能も備えた。

 銅製品の定格入力電圧と相数はAC200〜220V、3相。周波数は50/60Hz共用、定格入力は27.6kVA(25.8kW)、出力電流はDC60〜500A、出力電圧はDC14〜45Vとなる。2015年4月10日に販売を開始し、月間生産台数は100台としている。

photo YD-500VR1

FAメルマガ 登録募集中!

famerumaga

MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。

ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.