合弁会社設立で高出力LDMの品質向上とコストダウン目指す製造マネジメントニュース

ファナックと古河電気工業は、産業用光ファイバーレーザーの基幹部品である、高出力LDMの開発・製造・販売を行う新合弁会社を設立する。これにより、産業用高出力LDMの品質向上と量産によるコストダウンを目指す。

» 2015年04月28日 07時00分 公開
[MONOist]

 ファナックと古河電気工業は2015年4月14日、産業用光ファイバーレーザーの基幹部品である、高出力レーザー・ダイオード・モジュール(以下、LDM)の開発・製造・販売を行う新会社「FFレーザー」を設立すると発表した。

 産業用光ファイバーレーザーは、金属加工分野において、切断・溶接用途として普及が進んでいる。波長の違いから、炭酸ガスレーザーに比べて吸収率が高く、薄い板金切断で高速加工ができる。既存のファイバーレーザーは、基幹部品であるLDMの個数が多く、現在、この部品のコストダウンが課題となっているという。

 今回両社では、産業用高出力LDMの品質向上と量産によるコストダウンを目的として、新たに開発・製造・販売を行う新合弁会社を設立。所在地はファナック本社工場敷地内(山梨県忍野村)で、2015年度上期中を目標に設立し、2016年4月の営業開始を目指すという。

 資本金は現在協議中で、ファナックが50%、古河電工が50%出資する予定だ。

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