カルFabクラスには35台のマシンが参加。レースはトーナメント形式で行われ、一度で最大3台のマシンを同時に走らせて勝敗を決める。予想通り、最初の難所である急な下り坂で多くのマシンがダイブしてコースアウト(リタイヤ)していたため、この鬼コースでは完走できただけでも素晴らしい結果を残したといえる。
例えば、THE HANDの場合、最初の難所で大破してリタイヤになった。その無残な様子は以下の通りだ。
スタート前の瞬間は皆真剣そのもの! 勝負の世界に大人も子どももないようだ。なお、お気付きだと思うがマシンのスピードが速過ぎてスタートの瞬間しかほぼ撮影できていない……。
注目の決勝戦は、スピードと安定性を兼ね備えた2台のマシンが激突し、見事、赤いマシンの圓田さんが優勝! お目当ての3Dプリンタをゲットした。
続いてマジFabクラスのレースの模様をお届けしよう。
マジFabクラスでは29台のマシンが参加。やはり先に行われたカルFabクラスのように、最初の難関でリタイヤ、大破するケースが多く見られた。また、中にはコースにはまって身動きが取れなくなるマシンも。なお、肝心のマジFabクラスのレース前にカメラのバッテリー(予備含む)を全て使い切ったため、ここからはスマホのカメラで撮影している……。
決勝戦は、前回チャンピオンのホンダ澤井さんのマシンと、BMWのコンセプトカー「GINA」からヒントを得て作った大谷さんのマシンが対決。MDFによるカスタムが施されたオムニホイール搭載マシン(澤井さん)が優勢か?
決勝戦だけあって会場は大興奮。両者のマシンが難所をクリアするたびに歓声と拍手が沸き起こった。そんな激戦を制したのは大谷さんのマシン。決着はやはり最初の難関である急な下り坂だった。
Fab要素を詰め込んだイベントとはいえ、形式はミニ四駆レースなので勝敗を決めなくてはならない。しかし、本稿で紹介したカスタムミニ四駆の雄姿(画像の数々)を見てお分かりの通り、レースでの勝利という価値を超えた、体験や出会いがこの大会にはあった。そして、あらためてパーソナルファブリケーションとミニ四駆の魅力、相性の良さを感じることができた。次回大会が開催される際は、MONOist編集部&3Dモデラボチームとしてぜひ参加してみたい。
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