障害物回避先導ロボットを改良、自動誘導案内機能を新たに搭載医療機器ニュース

日本精工は、室内用「ナビゲーション機能付き障害物回避先導ロボットLIGHBOT」を改良した。ナビゲーション機能を強化し、ユーザーの選んだ目的地までロボットによる自動誘導案内を可能にした。

» 2015年05月06日 08時00分 公開
[MONOist]

 日本精工は2015年4月16日、室内用「ナビゲーション機能付き障害物回避先導ロボットLIGHBOT」を改良したと発表した。

 LIGHBOTは、病院・オフィスビル・商業施設などのバリアフリー環境において、視覚障害者や高齢者の移動を支援するもの。今回同社では、「2013国際ロボット展」に出展したロボットをベースに、誘導機能などの新機能を追加して、安全性・利便性を向上させた。

 ナビゲーション機能では、新たに誘導案内型ナビゲーションを搭載。従来は音声誘導ガイドに従い、ユーザーがグリップを操作していたが、ユーザーの選んだ目的地までロボットによる自動誘導案内を可能にした。走行速度は、グリップを操作する力に応じて変えることができ、グリップを放すとロボットは安全に停止する。

 また、各階の天井のマーカーを検出して建物内のどの階に位置しているかを認識することで、建物内のどの階でも使用できる。内蔵のバッテリーは、本体から取り外さずに電源コンセントから充電可能で、稼働時間は12時間と従来に比べ3割向上した。

 同社では、神奈川県総合リハビリテーションセンター(神奈川県厚木市)の協力を得て、実際の使用環境に近い条件で、同ロボットの実証実験を約半年間実施。その知見を生かし、2016年の実用化を目指すとしている。

photo ナビゲーション機能付き障害物回避先導ロボットLIGHBOT
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