再生医療向け細胞生産の世界最大手と業務提携、受託生産事業へ参入医療機器ニュース

ニコンは、スイスのLonzaと戦略的業務提携契約を締結し、新会社「ニコン・セル・イノベーション」を設立した。これにより同社では、再生医療用細胞などの受託生産事業に参入する。

» 2015年05月27日 08時00分 公開
[MONOist]

 ニコンは2015年5月7日、スイスのLonzaと戦略的業務提携契約を締結し、新会社「ニコン・セル・イノベーション」を設立したと発表した。今後同社では、再生医療用細胞などの受託生産事業に参入していく。

 日本は現在、2014年11月施行の薬事法改正法により、再生医療の早期実用化が最も期待できる環境として注目されている。一方、欧米では、造血幹細胞、間葉系幹細胞などの体性幹細胞の利用が既に開始され、その生産・供給において国際的な協業が先行しているという。

 今回同社では、日本国内で高品質の再生医療向け細胞の受託生産の体制を整えるため、同分野で国際的な実績を持つLonzaと提携。これにより、Lonzaが持つ高品質な細胞生産技術のノウハウを取り入れ、同社の光学技術および画像解析技術を活用し、再生医療用細胞などの受託生産事業を進める方針だ。

 新会社は、同社が100%出資する。設立は2015年度上期で、下期には開発受託から一部受託を開始する。工場の落成は2017年度上期になる予定。

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