「プリウスPHV」が一部改良で値下げも補助金は半減電気自動車

トヨタ自動車は、プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」を一部改良。グレード体系を見直し、装備を変更した。値下げも行ったが、政府から得られる「クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金(CEV補助金)」は、従来の25万円から12万円と半額以下に減額されている。

» 2015年06月29日 15時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 トヨタ自動車は2015年6月29日、プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」を一部改良し、国内販売を開始したと発表した。

 今回の一部改良では、グレード体系の見直しと装備の変更、値下げを行っている。まずグレード体系の見直しでは、最も安価な「Lグレード」が廃止され、「Sグレード」と「Gグレード」への絞り込みを図った。装備の変更では、上位のGグレードについて、シート表皮を合成皮革に変更するとともに、LEDヘッドランプ(ロービームオートレベリング/ポップアップ式ヘッドランプクリーナー付)を標準装備している。

一部改良した「プリウスPHV」の外観(左)と内装(右)(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 税込み価格は、Sグレードが約8万円値下げの294万5314円、Gグレードが約14万円値下げの321万429円となった。ただし、政府から得られる「クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金(CEV補助金)」は、従来の25万円から12万円と半額以下に減額されている。

 このためSグレードは実質5万円の値上げになってしまっている。一方Gグレードは、値下げ幅が大きいこともあって実質1万円の値下げになり、装備も充実したことになる。

 これまでのプリウスPHVの最低購入可能価格は、Lグレードの税込み価格293万1428円から、LグレードのCEV補助金20万円を差し引いた約273万円だった。今回の一部改良により、SグレードからCEV補助金12万円を差し引いた約283万円が最低購入可能価格となり、10万円高くなる、

 なお、プリウスPHVのベース車であるハイブリッド車の「プリウス」は、2015年後半のフルモデルチェンジが予定されている。プリウスPHVの一部改良がこの時期に行われたということは、プリウスと同時にプリウスPHVがフルモデルチェンジされる可能性は低そうだ。

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