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» 2015年07月29日 16時00分 公開

電気自動車:電動スクーターとガソリンスクーターの価格差は1万円、ヤマハ発動機「E-Vino」 (2/2)

[朴尚洙,MONOist]
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電池パックは着脱式に、予備の搭載で走行距離の倍増が可能に

 電動システムは、定格出力0.58kW/最高出力1.2kW(3760rpm)/最大トルク7.8Nm)(330rpm)のモーターと、定格電圧50Vで電流容量10Ah(電力容量は500Wh)のリチウムイオン電池パックから構成されている。満充電からの走行距離は29km(時速30kmの定地走行時)。

 同社が2010年に発売したEC-03は、定格電圧50Vで電流容量14Ah(電力容量は700Wh)のリチウムイオン電池パックを搭載しており。満充電からの走行距離は43kmあった。これと比べるとE-Vinoの29kmという走行距離は短い。


シート下に組み込む着脱式のリチウムイオン電池パック シート下に組み込む着脱式のリチウムイオン電池パック。横のトランク部は、専用アクセサリーの「バッテリーダンパー」を使えば、予備のリチウムイオン電池パックを搭載できる(クリックで拡大) 出典:ヤマハ発動機

 しかしE-Vinoは、EC-03では内蔵式だったリチウムイオン電池パックが着脱式になるとともに、シート下にある容積約10l(リットル)の収納スペースに予備のリチウムイオン電池パックを収納できるようになった。リチウムイオン電池パックを交換すれば、60km近い走行距離を実現できるようになる。予備のリチウムイオン電池パックの税込み価格は5万9400円である。

 加えて、リチウムイオン電池パックへの充電時間も、EC-03が約6時間だったのに対して、E-Vinoは約3時間と半減した。充電に100V電源を使用することは変わらないものの、EC-03はアース付きの3穴プラグが必要だったが、E-Vinoは付属の充電器を使うことで一般的な2穴プラグを利用できるようになった。

 走行モードは、走行条件に合わせて「標準」「パワー」で切り替えられるのはEC-03と同じだ。これに加えて、登り坂などで一時的に走行性能を高めたいときに役立つ「ブースト」機能を備えた。右ハンドルスイッチのボタンを押すと30秒間作動し、登り坂での発進などに役立てられる。

 外形寸法は全長1675×全幅660×全高1005mm。ベース車のビーノ モルフェは全長1675×全幅645×全高1025mmなのでほぼ変わらないサイズだ。一方、車両重量は、E-Vinoが68kg(リチウムイオン電池パック含む)、ビーノ モルフェが84kgなので、E-Vinoの方が軽い。

後輪部に設置されているサスペンション 後輪部に設置されているサスペンション。ホワイトのカラーリングがワンポイントのアクセントになるという(クリックで拡大) 出典:ヤマハ発動機

 この他デザイン面で、電動スクーターらしさを示す「e」マークを、右レッグシールドやサイドカバーにあしらい、「おしゃれ感を表現」(同社)している。また、後輪部に設置したホワイトスプリングは、ガソリンスクーターのような吸排気系装置がないE-Vinoのシンプルなリヤ周りからクリーンイメージを印象付け、ワンポイントのアクセントになっているという。

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