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» 2015年08月11日 17時00分 公開

Google「Project Brillo」はどこまでApple「HomeKit」と派手に戦う?IoT観測所(12)(2/5 ページ)

[大原 雄介,MONOist]

「User Experience」「Communication」「OS」

 こうした知見をもとに、同社が発表したものは家庭向けの「User Experience」と「Communication」、それと「OS」である。逆順になるが、まずOSとして発表されたのがBrilloである(Photo04)。BrilloはAndroidをベースに、IoTのエンドデバイスに必要とされる物以外を削ぎ落としたもの、という言い方が的確なのだろう。

photo Photo04 Brilloの概要。基本はAndroidのサブセットとなる

 構成はPhoto04に示されるように本当にシンプルなものになっており、またセキュリティ機能はあらためてイチから作り直されたとしている。またConnectivityについては、Wi-FiとBluetooth Low Energy(BLE)は当然サポートしており、これに加えてThreadなどの省電力無線のサポートに関しても基調講演の中で言及されている。ただしベースはAndroidということで、非常に多くのデバイスが対応できる。

 さて、次はCommunicationである。単にデータ交換を行う、というレベルの話であればWi-FiなりBLEなりでTCP/IPベースのパケット交換が可能だが、その上位レベルプロトコルの標準が不在であるのがこれまで大きな問題となっていた。これに対しての解として提供されるのが「WEAVE」である(Photo05)。

photo Photo05 WEAVEの例。BrilloデバイスやAndroid端末、Cloudなどは全てこのWEAVEをベースに通信を行うとされる

 WEAVEとは、要するにお互いが必要とする情報を提供するものである。このWEAVEの文法はSchemeの形で定義され、このSchemeで記述されるものが、全てのWEAVEに対応したデバイスの共通言語となるとしており、例えばあるWEAVE対応カメラが撮影を行った場合、これにWEAVE経由でつながる全てのデバイスが、Scheme経由でこれを理解する。

 このSchemeはGoogleが提供するもの以外に、開発者がカスタムのSchemeを提供する事も可能になる予定だ。また相互に正しく通信ができる事を担保するための認証プログラムも実施される模様だ。このWEAVEはクロスプラットフォームの形で提供される予定となっている(Photo06)。

photo Photo06 WEAVEはモジュラー構造になっており、またAPIも当然クロスプラットフォームで提供されるとか

 最後がUser Experienceである。全てのAndroidデバイスは、Brillo/WEAVEベースのデバイスを認識し、これと通信して制御を行う事も可能とされる(Photo07)。

photo Photo07 「Any Android Device」とは言っていたが「Any version of Android Device」とは言ってないので、現実問題としてはAndroid M以降がターゲットか?という気はする

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