ピッキング作業を自動化する産業ロボット用3次元ビジョンセンサーを開発FAニュース

新エネルギー・産業技術総合開発機構は、3次元メディアが産業ロボット用3次元ビジョンセンサーを開発し、これまでロボットで自動化できなかったばら積み部品のピッキング作業の自動化を可能にしたと発表した。

» 2015年09月07日 07時00分 公開
[MONOist]

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2015年8月18日、3次元メディアが産業ロボット用3次元ビジョンセンサーを開発し、これまでロボットで自動化できなかった、ばら積み部品のピッキング作業の自動化を可能にしたと発表した。同成果は、第13回産学官連携功労者表彰で、経済産業大臣賞を受賞した。

 NEDOでは、研究開発型ベンチャー企業などに対し、3〜5年以内に実用化が見込まれる技術開発を支援する「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」を実施している。同事業において3次元メディアは、産業ロボットの目と脳にあたる3次元ビジョンセンサー「TVS」シリーズを継続的に開発。最先端の3次元認識技術により、これまでロボットでは不可能とされていた、ばら積み部品のピッキング作業の自動化に成功した。

 開発されたTVSシリーズは、産業ロボットに導入することで、ロボットの自律的な判断・動作が可能になる。部品箱中にばら積みされた部品の3次元位置・姿勢を正確に認識するため、ロボットのハンドが衝突することなく、部品を取り出す最適な経路を判断し、部品をピッキングさせることができる。

 TVSシリーズは、既に自動車・自動車部品メーカー、鉄鋼メーカー、家電メーカー、食品メーカー、建材メーカーなどの70社以上で採用されている。今後同社では、引き続きTVSシリーズの技術開発を進め、2016年度からは日本・中国に加え、北米での販売も開始するとしている。

photo TVS3.0のビジョンヘッドの写真例,c 
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