次世代型飛行船の商用化に向け、「エンジニアド・トゥー・フライ」を採用製造IT導入事例

ダッソー・システムズは、航空機メーカーの米エアロスが、貨物運搬用飛行船のエアロスクラフトの設計と生産に向け、同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォーム「エンジニアド・トゥー・フライ」を採用したと発表した。

» 2015年09月16日 09時00分 公開
[MONOist]

 ダッソー・システムズは2015年6月17日、航空機メーカーの米エアロスが、貨物運搬用飛行船のエアロスクラフトの設計と生産に向け、同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォーム「エンジニアド・トゥー・フライ」を採用したと発表した。同ソリューションの採用により、次世代型飛行船の商用化に向けた設計コラボレーションを促進させるという。

 エアロスクラフトは、浮力可変式の硬式飛行船。従来型の輸送手段に比べ、わずかな燃料で大量の物資を長距離輸送する能力を備えている。海上・陸上車両では到達不可能な場所への運搬が可能になるため、緊急時などの物資の供給、移動手段への活用が期待されている。

 今回、エアロスでは、機械・電気・流体システムの設計をはじめとする詳細設計業務のため、エンジニアド・トゥー・フライを採用。これにより、グローバルに分散する設計チームを連携させ、大規模なシステム管理の促進を図るという。

 エアロスでは今後、世代型飛行船や係留気球の設計・納機に同ソリューションを使用する。また、各種要件や製造性などの性能条件に照らして設計を検証するため、着実かつ継続的なシミュレーションも実施する予定。この各フェーズを予定通りに終えるため、同ソリューションを利用して、社内および世界中のパートナーとのリアルタイムな協業を図るとしている。

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