切削加工に必要な9つのモノと完成の喜びと、気まぐれでそっけないアイツママさん設計者がやさしく教える「CNCフライス超入門」(6)(2/6 ページ)

» 2015年09月25日 10時00分 公開

7.集じん機

 集じん機は必ず準備しましょう。集じん機といっても大それたものではなく、このようなサイクロン式のハンディークリーナーで十分です(図5)。


図5:粉だらけにならないようにクリーナーで小まめに掃除します

 特にケミカルウッドの切削では削りクズが粉末と化して飛散するので、切削の合間にたまった削りクズを吸い取ってあげます。

 さらに効果的に削りクズを始末したい場合には、「集じん機作成キット」というものがあります。ハンディークリーナでのお掃除が面倒に感じたら、取り付けを検討してみるといいかもしれません。

集じん機作成キット(オリジナルマインド)

 作業中は部屋の換気はしっかりと行ってくださいね。それから、粉じんを吸い込まないためにマスクの着用をオススメします。

 そしてCNCフライスにも、粉じんの飛散を抑えるために囲いを作っておきます(図6)。舞い上がる粉じんを抑えるには、さらに上からビニールなどで覆うと効果的です。

図6:ママさんはこうやっています

 これはあり合わせなので色気なんか全くありませんが……、MDF板や塩ビ板などでカッコよく自作する方も時々いらっしゃいます。そんな快適な作業のためのひと工夫も、モノづくりの楽しさの1つかな……と思います。

 機械の裏にも粉じんがたまるので、お掃除がしやすいように板を敷いています(図7)。

図7:機械の裏にも

 ちなみにオリジナルマインドでも機種によってこのような安全カバーのオプションが用意されていて、これによって削りクズの飛散をかなり抑えることが可能です(図8、9)。

図8、図9:オリジナルマインドの安全カバーオプション

8.測定具(ノギス)

 出来上がりの寸法を確認するためにノギスなど測定具を用意します(図10)。

図10:ノギス

9.耐水ペーパー

 耐水ペーパー(図11)はバリ取りや肌目を整える仕上げに使います。

図11:目の粗さはいろいろ

 荒いものから細かいものまで(320番くらいから1000番くらいまで)数種類用意しておくとよいでしょう。必要に応じて使い分けます。

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