新機能と機能強化したソリューションの新バージョンを提供製造ITニュース

シーメンスPLMソフトウェアは、生産性を向上させる新機能を追加、機能強化したPLM新製品「Teamcenter11」の提供を発表した。Active Workspaceの機能強化、パフォーマンスを強化したスケジュールおよびプロジェクト管理を特長とする。

» 2015年10月13日 09時00分 公開
[MONOist]

 シーメンスPLMソフトウェアは2015年9月30日、生産性を向上させる新機能を追加、機能強化したPLM新製品「Teamcenter11」の提供を発表した。

 Teamcenter11は、生産性の向上、パフォーマンスの強化、コスト削減を目的とした数多くの新しいソリューション機能をポートフォリオ全体にわたって提供する。例えば、Active Workspaceインタフェースの機能強化、新しい管理者ツールと統合ツール、ソフトウェアの設計プロセスを製品ライフサイクル全体の中で管理する新機能の提供をはじめ、サプライヤーとのコラボレーション、コンプライアンス、ECADとTeamcenter Rapid Startの構成レベルでの統合など、幾つもの機能強化を図った。

 Teamcenter11では、マルチドメイン統合フレームワークの下、ALMのツール、データ、プロセスがPLM環境内にシームレスに統合されており、MCADやECADデータも含めた製品の全体的視野でソフトウェア設計を管理できる。

 また、必要な情報に瞬時にアクセスできるパーソナライズ環境のActive Workspaceも機能強化され、PLMシステムの価値をさらに高めた。Active Workspaceを通したシステム・エンジニアリングと要件管理が実行可能で、製品のパフォーマンスをシステムレベルで計画・予測できる。新しいシステム・アーキテクチュアル・モデリング機能と検証・妥当性確認プロセスの管理ツールも提供し、製品のパフォーマンスを目標値に照らして明確に判定できるとしている。

 さらに、Teamcenterの製品データ管理(PDM)導入を支援するTeamcenter Rapid Startの構成と、ECADデータとの統合をオプションでサポートする。これにより、単一のPDM環境下で複数の専門部門が設計を共有して、コラボレートすることが可能だ。Teamcenter Rapid Startの構成はTeamcenterのPDM機能を迅速かつコスト効率良く提供するものであり、PDMをTeamcenterのフルPLMへ簡単に拡張する助けとなるという。

 Schedule Managerでは管理できるプロジェクト数が大幅に増加した。複数の環境の保守作業を管理者ツールで簡易化し、複数の環境を比較しながら確認可能だという。

 他にもサプライヤーが顧客とコラボレートしながらサプライヤー自身の作業をより自由に実行できるセルフサービス機能や、製品が物質規制や環境規制に準拠しているかを顧客が効率的にチェックできる機能など強化した。

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