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» 2015年10月14日 11時00分 公開

新型「プリウス」は目標燃費40km/lをどうやって達成するのかエコカー技術(2/6 ページ)

[朴尚洙,MONOist]

荷室の容積はゴルフバッグ3個から4個に

 外形寸法は全長4540×全幅1760×全高1470(四輪駆動モデルは1475)mmで、ホイールベースは2700mm。3代目プリウスと比べて、全長が60mm、全幅が15mm増えたのに対して、全高は20mm低くなった。ホイールベースは同じである。

新型「プリウス」の各種寸法と3代目プリウスからの増減 新型「プリウス」の各種寸法と3代目プリウスからの増減(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 室内寸法は、室内長2110×室内幅1490×室内高さ1195mmとなった。3代目プリウスと比べると、室内長が205mmと大幅に伸び、室内幅も全幅の拡大に合わせて20mm広くなった。ただし室内高さは30mm低くなっており、これは全高の20mmの低減以上に大きい。ただし、乗員にとっての頭上広さとなるヘッドルームは、前部座席の上方で21mmの増加、後部座席は上方で同じ、後方で6mmの増加なので、室内高さ方向についても狭くなったと感じないような設計になっている。

 最小回転半径は5.1m。これは3代目プリウスよりも0.1m小さく、2代目プリウスと同じである。

 荷室容積は502lで、3代目プリウスの446lよりも約12%増えた。これは、荷室下部に配置していたハイブリッドシステムの二次電池パックを後部座席下部に移動するとともに、補機用の鉛バッテリーも荷室下部からエンジンルーム内に収めたことによるものだ。9.5インチ×46インチサイズのゴルフバッグの積載個数であれば、3代目プリウスでは3個だったが、新型プリウスでは4個になる計算だ。

新型「プリウス」の荷室3代目「プリウス」との比較 新型「プリウス」の荷室(左)と3代目プリウスとの比較(右)(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 車両重量は3代目プリウスより10kg重い1360kgである。次ページから詳しく説明する新開発のハイブリッドシステムは、3代目プリウスのものよりも小型・軽量化を果たしている。このため3代目プリウスより軽くなるという見方もあるかもしれない。その一方で「走って楽しい」や「装備がいい」を実現するため、3代目プリウスにはない装備やシステムを搭載している。例えば、後輪側サスペンションは、トーションバー方式に替えてダブルウィッシュボーン方式を採用した。

新型「プリウス」の後輪側に採用したダブルウィッシュボーン方式サスペンション 新型「プリウス」の後輪側に採用したダブルウィッシュボーン方式サスペンション(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 またTNGAに基づく環状構造の骨格とともに、980MPaの高張力鋼や1500MPaのホットスタンプ材、レーザースクリューウェルディングによるボディ接合の拡大は、安定した走行性能や静粛性に寄与する高剛性ボディの実現に利用されている。ボディねじり剛性が3代目プリウスよりも約60%向上する一方で、ボディ重量はほぼ同等レベルに抑えたとしている。

新型「プリウス」に採用した環状構造骨格980MPaの高張力鋼や1500MPaのホットスタンプ材、アルミニウムなどの採用箇所 新型「プリウス」に採用した環状構造骨格(左)と980MPaの高張力鋼や1500MPaのホットスタンプ材、アルミニウムなどの採用箇所(右)(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

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