テーブルサイズφ400mmの5軸制御立型マシニングセンタを開発FAニュース

オークマは、テーブルサイズφ400mmの5軸制御立型マシニングセンタ「UNIVERSAL CENTER MU-4000V」を開発した。最大加工径φ500mm、最大加工高さ400mmで、対象ワークに対して十分な加工領域を備えた。

» 2015年10月15日 07時00分 公開
[MONOist]

 オークマは2015年9月24日、テーブルサイズφ400mmの5軸制御立型マシニングセンタ「UNIVERSAL CENTER MU-4000V」を開発したと発表した。同時に、旋削機能付き5軸制御立型マシニングセンタ「UNIVERSAL CENTER MU-4000V-L」も開発した。

 MU-4000Vは、最大加工径φ500mm、最大加工高さ400mmで、対象ワークに対して十分な加工領域を確保。さまざまな角度にテーブルを傾斜させても、ワーク端まで刃先が届くため、広範囲の5軸加工に対応できる。旋回範囲はB軸が+90〜−120度(移動量210度)、C軸が360度(無限回転)で、トラニオンを大きく傾斜させても工具がトラニオンの裏側に隠れることがなく、視認性が向上した。

 主軸には最大トルク199N・mのモータを採用し、1万5000min-1の回転速度を可能にしている。また、旋削仕様のMU-4000V-Lでは、旋削主軸に高トルクダイレクトドライブモータを搭載。回転速度1200min-1の旋削能力を備えた。

 さらに、回転軸の芯ずれや傾きなど、11種類の幾何誤差を自動でチューニングする特別仕様の「ファイブチューニング」と、環境温度変化・主軸発熱による精度変化を最小限に抑える「サーモフレンドリーコンセプト」の融合により、安定した精度を維持し、長時間加工での加工面段差を最小に抑えた。APC、ロボット、FMSなどの自動化にも対応している。

 価格(税別)は、MU-4000Vが3350万円、MU-4000V-Lが3640万円。MU-4000V-Lでは、旋削機能に加え、研削・ギヤ加工などによる工程集約も可能だという。

photo UNIVERSAL CENTER MU-4000V

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