半導体材料事業拡大に向け、米国の溶剤製造・販売会社を買収製造マネジメントニュース

富士フイルムは、米国の溶剤製造・販売会社UPSを買収することを決定。2015年9月30日に同社と買収契約を締結した。UPSの幅広い製品ラインアップ、製造設備、顧客基盤を獲得し、半導体材料事業を拡大していく。

» 2015年10月15日 09時00分 公開
[MONOist]

 富士フイルムは2015年10月1日、半導体材料の製造販売子会社であるFUJIFILM Electronic Materials U.S.A.(FEUS)を通じて、Ultra Pure Solutions(UPS)を買収することを決定。9月30日に同社と買収契約を締結した。買収手続きは年内に完了させ、UPSをFEUSの100%子会社として新たにスタートさせる。

 UPSは高純度な溶剤を安定的に製造できる、業界トップクラスの精製技術を持つ米国の溶剤製造・販売会社。半導体の製造プロセスなどで使用される高純度溶剤を中心とした幅広い製品ラインアップで、多様な顧客ニーズに対応する。

 富士フイルムは半導体のプロセス材料として、フォトレジストや現像液、洗浄液、CMPスラリーなどの開発・製造・販売に注力。加えて、高い成長が期待できる半導体材料分野にも経営資源を積極的に投入し、事業拡大に向けて取り組んでいる。今回の買収により、UPSの高純度溶剤を中心とした幅広い製品ラインアップ、製造設備、有力顧客基盤を獲得し、半導体材料事業を拡大していく。

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