無償の流体解析ソフト「Flowsquare」をインストールしよう無償ソフトで流体解析(1)(2/4 ページ)

» 2015年11月10日 10時00分 公開
[伊藤孝宏MONOist]

計算すると作成されるデータ

 flowsquare.exeをダブルクリックすると動作しますが、その前に計算が始まるとどのようなフォルダやファイルが生成されるのかを説明します。計算が始まると、図2に示すようにflowsquare.exeのあるフォルダ内に、プロジェクトフォルダができあがります(図2ではプロジェクト名はtest)。

図2:計算のフォルダ

 プロジェクトフォルダは図3に示すように、「bkup」フォルダ、「dump」フォルダ、「figs」フォルダで構成され、bkupフォルダには図4に示すように、計算に用いたbc.bmpとgrid.txtファイルのコピーが格納されています。

図3:プロジェクトフォルダ内
図4:bkupフォルダ内

 つまり、flowsquare.exeの横のbc.bmpとgrid.txtファイルは、計算が完了すると次の計算用に書き換えることが可能で、後日、計算しなおしたい場合は、bkupフォルダ内のbc.bmpとgrid.txtとで上書きすることで再利用できます。bc.bmpとgrid.txtファイルは、ファイル名は変えずに、計算の都度書き換えて、あるいは、上書きして用います。

 dumpフォルダ内には図5に示すように計算結果が、また、figsフォルダ内には図6に示すように画像ファイルが格納されます。

図5:dumpフォルダ内
図6:figsフォルダ内

 サンプルの動画はこの画像ファイルから作成したものです。計算結果ファイルと画像ファイルの出力タイミングは、grid.txt内の設定値で指定できます。これらは後の回で説明します。

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