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» 2015年11月11日 11時00分 公開

コンピュータが最適な形状を提案してくれる「Inventor 2016 R2」真の“Computer Aided Design”の実現へ(2/3 ページ)

[八木沢篤,MONOist]

構想設計の機能強化

 Inventor 2016 R2では、コンピュータとコラボレーションした設計を実現するシェイプジェネレータの他に、構想設計の機能強化として、簡易静的解析/構造解析ツール「ForceEffect」の統合が行われている。

Inventor 2016 R2の新機能「ForceEffect」の統合 Inventor 2016 R2の新機能「ForceEffect」の統合(出典:オートデスク) ※画像クリックで拡大

 これまで、ForceEffectはモバイルアプリ版とWebブラウザ版として提供されていたが、Inventor 2016 R2にForceEffectの機能を統合。ツールを切り替えることなく、Inventorの設計空間の中で、構想設計における加重、構造、機構検討を行い、そのまま詳細設計を進めることが可能になる。

ForceEffect(1)ForceEffect(2) Inventor 2016 R2に統合された「ForceEffect」(出典:オートデスク) ※画像クリックで拡大

エレメカ連携の強化

 さらに、Inventor 2016 R2 Professional版向けの追加機能として、エレメカ連携の強化がなされている。

 これまでもInventorのProfessional版では、機械設計CADと電子基板設計CADとのデータの受け渡しに利用されている3次元中間フォーマット「IDF(Intermediate Data Format)」を取り込む機能を持っていたが、今回新たにIDF 2.0/3.0のインポート時にサイズでフィルタリングすることでパフォーマンスへの影響を低減する改善と、インポートしたラフ形状をあらかじめInventorで作成・登録しておいた詳細形状に置き換える機能が追加されたという。

エレメカ連携が強化されたInventor 2016 R2 エレメカ連携が強化されたInventor 2016 R2(出典:オートデスク) ※画像クリックで拡大

 「これまでIDFをInventorにインポートすると、チップやコンデンサなどはラフな形状で表現されていた。しかし、これだと詳細な形状が分からないので、配線設計や解析、ビジュアライゼーションにそのまま使うことができなかった。例えば、配線を入れた状態で熱だまりを解析したい場合、チップやコンデンサなどの形状がラフ過ぎて、正しい解析結果が得られない可能性がある。Inventor 2016 R2 Professionalからは、ライブラリに同じ名前があったら自動的に割り当てて配置してくれる」(加藤氏)。

 このように、電子部品などの詳細形状をあらかじめInventorで作成・準備しておけば、IDFインポート時に置き換えができるため、その後の配線作業、解析、ビジュアライゼーションといった作業工程の効率化が図れるという。

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