新興企業を支援し、革新的なプロジェクトを育成するラボを設立製造マネジメントニュース

ダッソー・システムズは、オープン・イノベーションを推進するラボの設立を発表した。新興企業やメーカーを支援し、革新的なプロジェクトを育成する新たな枠組みを提供するという。

» 2015年12月10日 09時00分 公開
[MONOist]

 ダッソー・システムズは2015年11月25日、オープン・イノベーションを推進する「3DEXPERIENCE Lab」の設立を発表した。革新的なプロジェクトの支援と強化を通じて社会を変革するための新しいオープン・イノベーション・ラボと、併せて展開される新興企業のアクセラレーター・プログラムの総称だ。

 3DEXPERIENCE Labは、ダッソーが34年にわたりバーチャル・テクノロジー分野で培ってきた専門性を生かした、オープン・イノベーションを促進する新たな枠組みとなる。同ラボは、型にはまらないコラボレーション手法と集合知とを1つにすることで、起業家精神の促進、新しいエクスペリエンスの提供、新しいものを生み出そうという社会の力の強化を図る。

 同社は、生命科学、都市づくり、ライフスタイルの向上に寄与するような製品開発を手掛ける新しい企業の中から有望なものを選定し、3DEXPERIENCE Labを通じて支援する。支援対象には、コンセプトづくり、着想プロセス、IoT(モノのインターネット)、ファブラボの活動なども含まれる。

 支援を受ける新興企業各社は、1年から2年のプログラム期間を通じて、製品やプロセスの最適化やその検証のためのデジタル・エクスペリエンスを構築する。ダッソーの3Dエクスペリエンス・プラットフォームや技術力を利用でき、アドバイスを受けることも可能だ。さらに同社のさまざまな製品の設計、エンジニアリングおよび製造の変革に寄与してきたコンテンツも利用可能となる。製品の市場化や、国際的な知名度の獲得といった、同社のエコシステムを通じた支援も予定されている。

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