鈴鹿サーキットの新EVアトラクション、磁石レスのSRモーターで走行オートモーティブワールド2016

ミツバは、「オートモーティブワールド2016」において、鈴鹿サーキットが2016年3月に導入するアトラクション「Circuit Challenger(サーキットチャンレジャー)」の電気自動車(EV)ゴーカートを展示した。

» 2016年01月14日 06時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 ミツバは、「オートモーティブワールド2016」(2016年1月13〜15日、東京ビッグサイト)内の「第7回EV・HEV駆動システム技術展」において、鈴鹿サーキットが2016年3月に導入するアトラクション「Circuit Challenger(サーキットチャンレジャー)」の電気自動車(EV)ゴーカートを展示した。

ミツバが展示した「サーキットチャンレジャー」のEVゴーカート ミツバが展示した「サーキットチャンレジャー」のEVゴーカート(クリックで拡大)

 サーキットチャンレジャーは、F1レースの日本GPが開催される鈴鹿サーキットの国際レーシングコース(東コース)をEVゴーカートで走行できるアトラクションだ。プロジェクトアドバイザーにはレーシングドライバーの佐藤琢磨氏が就任。「小さな子どもから大人まで誰もが気軽に、かつ本物志向で楽しめるように工夫をした」(佐藤氏)という。

 このEVゴーカートの走行モーターとして採用されたのが、ミツバが開発した、磁石を用いないスイッチトリラクタンス(SR)モーターである。最高出力4.3kWのSRモーターでEVゴーカートの後輪を駆動し、時速30kmの最高速度で走行できる。同社はSRモーターのコントローラも併せて納入しており、「F1レースカーのように、パドルシフトによるシフトチェンジを体験できるよう、コントローラでSRモーターの出力やトルクを制御している。変速段数は4段で設定した」(ミツバの説明員)という。

車両後部にSRモーターが組み込まれているステアリングにはパドルシフトが付いており、F1レースカーのような本格的なシフトチェンジが可能 車両後部にSRモーターが組み込まれている(左)。ステアリングにはパドルシフトが付いており、F1レースカーのような本格的なシフトチェンジが可能(右)(クリックで拡大)

 EVゴーカートの外形寸法は全長2500×全幅1000×全高1300mm。乗車定員は大人2人+子ども1人。二次電池には東芝のリチウムイオン電池「SCiB」を採用している。車両設計は東京アールアンドデーが担当した。

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