新ソリューションの提供で設備開発プロセスの同時進行化を支援製造ITニュース

ラティス・テクノロジーは、製造用の設備や装置開発のコンカレント化を支援する新たなXVL/Vmechソリューションの提供を開始した。

» 2016年01月27日 09時00分 公開
[MONOist]

 ラティス・テクノロジーは2016年1月14日、製造用の設備や装置開発のコンカレント(同時進行)化を支援する新たなXVL/Vmechソリューションの提供を開始した。

 XVL(eXtensible Virtual world description Language)は、ラティスが提唱する表現形式で、3DCADなどで生成されたデータを数百分の1にまで軽量化することができる。

 高品質製品を世界各地にタイムリーに供給するための量産設備や装置は、複雑化・大型化の一途をたどっている。製造業において、国内のマザー工場や装置開発メーカーから提供される設備を海外の量産工場に持ち込むケースが増える中、メカ・エレキ・制御ソフトを調整する過程で起こる不具合や仕様の不整合などのために、量産時期の遅延や安定生産ができないといったトラブルが頻発している。

 同ソリューションは、そうした量産設備開発時のメカ設計とそれを駆動する制御ソフトを事前に検証することで、未然にトラブルを防止し、仕様の不整合をデジタルモデルで検証するものだ。

 同ソリューションの中核となるのは、設備のメカ設計と制御ソフト開発を支援する2つの製品。メカ設計を支援する「XVL Kinematics Suite」は、製造設備の3DCADモデルを軽量なXVLで表現し、装置がどう稼働するかを動的干渉チェックで検証する。また「XVL Vmech Simulator」は制御ソフト開発を支援。これまで実機で検証していた制御ソフトを軽量XVLモデル上で仮想検証できる。

 さらに、新手法を導入するために人的リソースが投入できない企業には、機構モデルの作成、制御ソフト検証環境の構築などの「運用支援サービス」を提供する。

 これらの新ソリューションとサービスにより、設備のメカ検証と制御ソフト検証を並列に進めることが可能になる。結果、高品質な設備の早期開発につながり、量産工場の垂直立ち上げに貢献する。

 販売価格は「XVL Kinematics Suite」が220万円/年間保守44万円、「XVL Vmech Simulator」が400万円/年間保守80万円。いずれも消費税別となっている。

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