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» 2016年01月29日 08時00分 公開

zenmono通信:富士通がオープンイノベーションに取り組む理由(後編) (2/5)

[陰山遼将,zenmono/MONOist]

enmono そういった活動は、これまでに何回くらいやっているんですか?

柴崎氏 3桁には行っていないと思いますが、何十回とやっています。やっぱり社内の若者を中心にこういうのを企画しているんですけど、音楽が好きな社員が「FUJI ROCK」をもじって、富士通のハッカソンを「FUJI HACK」にしちゃおうと商標を申請したり、外部の識者の方々を招いてディスカッションさせていただいたりしました。

 この「ハッカソン」なんですが、「ハッキング」と「マラソン」を組み合わせた造語で、もともとはアメリカから始まった取り組みなんですけど、これは日本の企業でぜひもっと取り入れるべきだと思っています。

 われわれが社外で初めてやったハッカソンは「さくらハッカソン」というものになります。東北夢のさくら街道という団体がありまして、東北の桜の名木を回ることで東北復興を間接的に支援しようという取り組みです。その活動に共感して富士通も東北夢のさくら街道の活動に参加したんですね。富士通の社員が20人くらいと、社外の方々、これはベンチャー企業の方もいれば大学生もいればクリエイターの方もいて、総勢40人ちょっとで参加しました。

enmono どういうお題のハッカソンだったんですか?

柴崎氏 東北にある桜の名木を回る旅を支援するようなwebサービスです。優勝したチームは大学生がリーダーで、東北の桜を自転車で旅をするという、非常にユニークなサービスを考えてくれました。

大学の授業として1年間にわたるハッカソンも

柴崎氏 立教大学の学生の皆さんと一緒に行ったアイデアソンがこちらです。1年間を通じてIoTあるいは学生の観点から考えた新しいサービスを一緒に考えようというものでした。

enmono 1年間もやったんですか?

柴崎氏 はい。立教大学の経営学部の授業で、ゼミの活動を通してアイデアソンを行っております。毎週やっていました。通常はアイデアハッカソンというと週末の2、3日に限定して行うんですが、これは90分の授業の中に収めるように区切って、前期と後期に分けて1年間やりました。こうしたやり方を学ぶという意味でも非常に有意義な取り組みでした。後で紹介する「あしたラボUniversity」という活動に生きてくるものだと思います

enmono きっかけはどういったものだったんですか?

柴崎氏 自分の出身がここの大学だったということもあるんですが、この経営学部の佐々木教授という方が非常にユニークな方で、なにかコラボしたいなと思っていた中でたまたま立教大学の中である授業をやらせていただく機会があり、知り合うことができました。「あしたのコミュニティーラボ」のことを話したら非常に興味を持たれて、一緒になにかやってみようとコラボレーションが実現しました。これも1つの共創だったかなと思います。

enmono 1年間はすごいですね。まさにマラソンという感じです。

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