ドラレコでフルHD以上の「3M」記録が可能に、衝突警告など運転支援機能も安全システム(2/2 ページ)

» 2016年02月23日 11時00分 公開
[齊藤由希MONOist]
前のページへ 1|2       

市販用カメラに画像認識技術を初導入

 DRV-410/DRV-610は、安全/安心を求めてドライブレコーダーを購入するドライバーに向けて、運転支援機能を新たに搭載した。前方衝突警告/車線逸脱警告/発進遅れ警告の3つに対応している。「スタンドアロン型のドライブレコーダーで可能な限りの画像処理技術を載せている」(前田氏)という。

液晶ディスプレイと画像処理技術を小型の本体に搭載3つの運転支援機能に対応 液晶ディスプレイと画像処理技術を小型の本体に搭載(左)。3つの運転支援機能に対応(右) (クリックして拡大) 出典:JVCケンウッド

 前方衝突警告は、時速30km以上の速度で車間距離が15m以下(DRV-410)もしくは時速5km以上の速度で車間距離が5m以下(DRV-610)になると警告音で注意を促す。車線逸脱警告は高速道路での利用を想定し、時速60km以上で走行中に車線を逸れると音で知らせるもの。ただし、自ら車線変更する場合でも作動するので注意が必要だ。また、発進遅れ警告は、先行車両が動き出してから3秒以上停止したままだと警告音を鳴らす。

 安定して録画するための工夫も施されている。DRV-410は、事故などの衝撃で車両の電源が落ちた場合にも予備電源を供給するスーパーキャパシタを搭載し、撮影中のデータが破損しないようにする。スーパーキャパシタは、ドライブレコーダーの内蔵バッテリーと比較して衝撃に強く、信頼性が高いという。

 さらに、ドライブレコーダーに多くの人が求める機能にも対応している。逆光やトンネルの出入り口など明暗差が激しい環境で映像が白とび/黒つぶれするのを防ぐため、DRV-410はハイダイナミックレンジ(HDR)機能を、DRV-610はワイドダイナミックレンジ(WDR)機能を搭載した。HDRとWDRは、JVCケンウッドが民生用のビデオカメラ市場で培った信号処理技術が生かされている。

 また、1秒間に撮影するコマ数を適正に設定してLED信号機の点灯が撮影できるようにした他、衝突や急加速、急旋回を検知する加速度センサーや映像を撮影した場所の位置情報を把握するためのGPSも採用している。

 同社では、ドライブレコーダーなど市販用だけでなく、サラウンドビュー機能や電子ミラーなど新車装着用の運転支援システムに向けても車載カメラを展開していく。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.