製造業を支援する新機能、シトリックス「XenApp/XenDesktop7.8」製造ITニュース(2/2 ページ)

» 2016年03月25日 19時15分 公開
[西坂真人MONOist]
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photo 同社シニアプロダクトソリューション推進マネージャーの竹内裕治氏

 同社シニアプロダクトソリューション推進マネージャーの竹内裕治氏は「ネットワークの条件が非常に悪い、遅延が大きい、パケットロスが多く発生するといったチャレンジングな環境でも安定した画面転送のやりとり、ネイティブと変わらない使い勝手を実現する新しいテクノロジー。3D CADのような負荷の高いアプリケーションをFramehawkを経由して利用できる。世界中に開発拠点を有する製造業のユーザーを支援できる新機能」と語る。

 HDX 3D Proについては以前の利用制限(エンタープライズエディション以上)が廃止され全エディションで利用になり、Linux仮想デスクトップ環境でもHDX 3D Proが対応したという。

 また、XenApp/XenDesktop7.6を対象に通常のメインストリームサポート(5年間)に5年間の延長サポートを追加して合計10年間の長期サポートを行う「Long Term Service Release(LTSR)」もリリースした。長期運用したいがメンテナンスは最小限に留めたいというニーズに応えたLTSRは、固定したシステム環境を長期にわたって運用する製造業向けのサービスといえるだろう。

Secure Brower Editionはフルバージョンの入り口

 「XenApp Secure Brower Edition」は、エンドポイントでの設定なしで、WebまたはSaaSアプリケーションへの安全なリモートアクセスを提供するWebブラウザ専用版のXenAppだ。管理者が事前定義されたWebアプリケーションに最適なWebブラウザ/プラグインを選択、エンドユーザーは簡単なURLを介してWebアプリケーションにアクセスできる。アプリケーションはクラウドまたはデータセンターから起動されるため、会社のネットワークとエンドポイント間のセキュリティレベルが高まる、という仕組みだ。VPNやローカルにインストールされたCitrix Receiverにログインする必要もない。

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 「ブラウザしか使えず他のアプリケーションやデスクトップは使えないというのがSecure Brower Edition。画面転送をWebブラウザ専用にしてシンプルかつ安全にブラウザ作業をしてもらうためのもの。XenApp/XenDesktopの利用制限版ともいえるが、これをXenApp/XenDesktopフルバージョンの入り口と位置付けていきたい」(竹内氏)。

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