半数以上がパラレルキャリアを希望――実際に活動している人は2割キャリアニュース

人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」が、「パラレルキャリア」についての調査結果を発表。35歳以上の半数以上がパラレルキャリアの実践を望んでいるものの、本業以外で活動をしているのは2割程度であることが明らかになった。

» 2016年03月31日 09時00分 公開
[MONOist]

 エン・ジャパンが運営する人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」が、本業を持ちながら別の仕事や個人活動をする「パラレルキャリア」についてのアンケート調査を実施。調査結果を2016年3月9日に発表した。

 調査の対象者は同サイトのユーザーで、673名から有効回答が寄せられた。

 35歳以上のミドル層に、今後の働き方について尋ねたところ、「本業以外にも第二の仕事・活動をしたい」は58%で半数以上を占めた。コメントには「よりたくさんの経験を積めると思うから」「自分の選択肢や可能性を確保しておきたいから」など、スキルアップについてのものや、「家族に楽をさせる、やりたい事をやらせてあげるには今以上の収入が必要」「老後の資金を得ておきたい」といった経済面に関する理由が多く見られた。

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 一方で、現在パラレルキャリアをしていると回答したのは26%。実際に活動している人は少ないことが分かった。

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 続いて、パラレルキャリアをしている理由を尋ねた。その結果、「知見・視野が広がる」(45%)、「新しい人間関係を構築できる」(42%)という回答が上位に挙がった。

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 また、パラレルキャリアの活動が仕事で役に立ったことがあるかを質問。70%が「ある」と回答した。役に立った理由として、「考え方が柔軟になった」「知識が豊富になり本業での引き出しが増えた」「(本業で企画を立てる際に)本業以外の活動仲間からさまざまな情報を獲得することができた」などのコメントが寄せられた。

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パラレルキャリアのメリット・デメリット

 「パラレルキャリアのメリット」については、「新しい人間関係を構築できる」(61%)、「普段と違う業務を行うことでスキルが身につく」(54%)、「本業以外で報酬が得られる」(50%)などの回答が多かった。

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 一方、パラレルキャリアのデメリットは「時間に追われる」で、半数を占めた。「仕事量が増え、本業が疎かになる」(38%)と感じている人も多い。

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 次に、パラレルキャリアをしていない人に「本業以外の社会活動に興味はありますか」と尋ねたところ、82%が「興味ある」と回答した。

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 現在、パラレルキャリアをしていない理由には、「明確に何がしたいか定まっていないため」(44%)、「どう始めていいか分からないので」(44%)という回答が多く挙がった。本業が忙しいことや会社が副業禁止であることを理由に挙げた人は3割程度であることから、「始めたいが、何をどう始めれば良いのか分からない」というのが、パラレルキャリアを始める壁になっているようだ。

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