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» 2016年04月15日 10時00分 公開

ママさん設計者の「モノづくり放浪記」(1):金属加工の現場の苦労を知ると、公差設計もきちっとしなきゃって思うよね (4/6)

[藤崎 淳子/Material工房・テクノフレキス,MONOist]

タッピングセンタとマシニングセンタ

 それでは次に加工の現場に入ってみましょう。

マシニングセンタ

 手前側の2台が3軸横型マシニングセンタで、奥にあるのは4軸縦型マシニングセンタです。マシニングセンタは運転中に扉を閉めるので加工の様子をのぞき見ることは出来ませんが、どの機械も鋭意切削加工中です。

 通路を挟んで反対側の空間には、ブラザー工業のタッピングセンタが8台並びます。

ずらりと並ぶタッピングセンタ

 タッピングセンタは日本インテックの主力部隊です。

 タッピングセンタと聞くと「タップ加工専用機」のようなイメージを持たれがちですが、こちらの設備は、タッピングはもちろんミーリングにボーリングと、マシニングセンタと同等の使い方ができる軽切削向きの小型工作機械です。8台中2台は1軸追加した4軸仕様で、1台は5軸仕様の機械です、若干複雑な形状の切削もこなせるフットワークのいい環境になっています。

 さらに奥に進んでみましょう。

 檻の中にキリンが……?

キリンさん? いいえ……

マシニングセンタのロボットですよ!

 フェンスで防御された大きな機械。これは5軸同時加工用の横型マシニングセンタ・ロボットシステム(牧野フライス製作所:μMMC/a61)です。この機械によって多面加工や高精度な3D形状の部品切削を完全自動運転で行えるシステムになっています。

 指先でつまめるくらいの小さな部品の切削には先ほどのタッピングセンタを使い、複雑かつ高精度を要求される切削にはこの5軸同時加工ロボットシステムを、という使い分けによって、試作や多品種小ロットの部品製作を合理的にこなしているわけです。

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