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» 2016年04月25日 09時00分 公開

鈴村道場(1):その改善はトヨタ生産方式の「本質」を外している (6/6)

[エフ・ピー・エム研究所 鈴村尚久/構成:株式会社アムイ 山田浩貢,MONOist]
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改善の本質とは

 定石という言葉がありますがこれには2つの種類があると私は捉えております。

  • 将棋、囲碁の定石
  • 麻雀、トランプの定石

 この2つの違いは再現できるか再現できないかにあります。

  • 将棋、囲碁の定石は再現できる→いわゆる勝つための定石
  • 麻雀、トランプの定石は再現できない→いかに負けないようにするための定石(言い換えると負ける確率を下げ、勝つ確率を上げるための定石)

 生産や物流でいう改善は将棋、囲碁の定石に近く、販売は顧客を層別したら似たようなケースが起きる可能性が高いといった意味で麻雀、トランプの定石に近い。どちらも確実に素早くという意味では同じです。

 物事を単純にして、誰でもできる仕掛けを作ればもっと良くなることばかりなのです。今は人を変えていく、人材教育が最も重要です。特にホワイトカラーの教育に力を入れるべきです。成長の第一歩はまず素直にやって基本を学ぶことからです。成功すると面白くなって自分から工夫するようになります。

 簡単ではありますが、私の略歴と現状感じていることについてのお話は以上です。次回以降は次の検討テーマについて私が感じていることを具体的にお話していきます。皆さまからも私に尋ねたいことがありましたら遠慮なく本連載までご質問ください。できる限り皆さまのご質問にもお応えして行きたいと考えております。

検討テーマ案

  1. 「コモディディ=コストダウンが必須」は本当に正しいのか?
  2. どんな業種にもトヨタ生産方式は活用できるか?
  3. 円高円安が激しく入れ替わる中でのものづくりの目指す姿とは?
  4. 重大災害による工場停止について
  5. 市場クレームにつながる品質問題は何故防げないのか?
  6. 新車が数ヶ月待ちなのは何故?
  7. 家電業界の経営難について
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