トヨタ「エスティマ」が「Toyota Safety Sense」搭載ミニバンに仲間入り車両デザイン

トヨタ自動車は、ミニバン「エスティマ」「エスティマ ハイブリッド」を一部改良して発売した。フロントやサイドのデザインを一新し、ツートーン仕様を設定するとともに、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準装備とした。

» 2016年06月07日 07時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 トヨタ自動車は2016年6月6日、ミニバン「エスティマ」「エスティマ ハイブリッド」を一部改良して発売したと発表した。フロントやサイドのデザインを一新し、ツートーン仕様を設定するとともに、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準装備とした。

外観は独自の存在感を強調

 外観は、エンジンフードからラジエーターグリル、バンパー、フェンダーまでのフロントデザインを一新した。アッパーグリルからサイドまで連続させて回り込んだ薄型のヘッドランプや大開口のアンダーグリル、バンパーコーナーの造形によってワイド感やスタンスの良さを強調したとしている。フロントノーズは突き出し感を強調し、サイドビューをのびやかに進化させたという。

新旧 エスティマの外観比較。今回の一部改良モデル(左)と2014年9月にマイナーチェンジした際の外観(右) (クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車
リアコンビネーションランプも個性や先進性を強調させて変更した リアコンビネーションランプも個性や先進性を強調させて変更した (クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

 フロントのランプは、LEDクリアランスランプとBi-Beam LEDヘッドランプ、デイライト機能付きのLEDアクセサリーランプを組み合わせることで精悍さや先進性を表現した。リアコンビネーションランプはLEDのライン発光ストップランプと面発光のテールランプを組み合わせて個性を持たせた。

 車体色は、ブラックルーフと組み合わせてツートーン仕様とする3色のほか、新規設定色のレッドマイカメタリック、ダークシェリーマイカメタリック、オプション設定のスパークリングブラックパールクリスタルシャインを含む全10色を設定した。

Toyota Safety Sense Cを標準装備、走りの質感も向上

 Toyota Safety Sense Cをエスティマとエスティマ ハイブリッドの全車で標準搭載とした。トヨタ自動車が扱うミニバンの中では、「アイシス」「アルファード/ヴェルファイア」「WISH」「ハイエース ワゴン」がToyota Safety Senseを搭載していない。

 衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」は2014年11月に発表した。共同開発車やOEM供給車を除き、2017年までに日米欧で販売する全ての乗用車に設定する計画だ。Toyota Safety Sense Cはコンパクトカーを、Toyota Safety Sense Pは中上級車種を対象としている。

Toyota Safety Senseには2種類の設定がある。歩行者の検知に対応しているのはToyota Safety Sense Pのみ Toyota Safety Senseには2種類の設定がある。歩行者の検知に対応しているのはToyota Safety Sense Pのみ (クリックして拡大)

 Toyota Safety Sense Cはこれまで、「カローラ フィールダー/アクシオ」を手始めに「オーリス」「ヴィッツ」「アクア」などのコンパクトカーや、「アベンシス」、ミニバンの「シエンタ」「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」に搭載されてきた。Toyota Safety Sense Pは「プリウス」と「ランドクルーザー」に採用されている。

 操縦安定性や乗り心地も改善した。サスペンションのチューニングを最適化した他、リアコンビネーションランプにエアロスタビライジングフィンを採用することで空力性能を高めて走行安定性を確保。また、フロントパフォーマンスダンパーの設定により、走行中の車体に発生する小さなたわみや微振動を吸収し、シャープなハンドリングを実現したとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.