ステッピングモーターの制御Arduinoで学ぶ基礎からのモーター制御(7)(4/5 ページ)

» 2016年06月10日 07時00分 公開
[今岡通博MONOist]

プログラミング

 これは最初に試すプログラムのリストです。あらかじめ決めたパラメーターでひたすらステッピングモーターを回すという機能しかありません。しかし基本動作を理解しやすくするための必要最低限のコードを示しました。

#include <Stepper.h>
#define STEPS  48                
Stepper Motor(STEPS, 8, 9, 10, 11) ;    
void setup(){
     Motor.setSpeed(150) ;         
}
void loop(){
     Motor.step(4) ;                    
}
List1

 1行目でStepper.hをインクルードします。これはステッピングモーターをArduinoから扱うための定義が収められたヘッダファイルです。ちなみに英語圏ではステッピングモーターのことをステッパー(Stepper)と呼ぶのが一般的です。

 2行目でステッピングモーターが一回転に必要なステップ数を定義します。今回の用いるステッピングモーターは48ステップですので48とします。4行目でStepperクラスのオブジェクトを生成し、そのオブジェクト名をMotorとします。今後ステッピングモーターを扱うときはこのオブジェクト名を用います。

 このオブジェクト生成時には5つの引数をとります。第1引数は1回転に必要なステップ数、第2引数はステッピングモーターのXを制御するピン番号、第3引数は-X、第4引数はYそして第5引数は-Yです。

 Setup関数内では6行目でステッピングモーターの回転スピードを指定します。単位はRPM(1分間に回転する回数)です。loop関数内では動かすステップ数を指定しています。

 次に外部タクトスイッチで、正転と逆転を変えられる回路とプログラムへ改造してみます。

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