4つの産業メガトレンドとSoC(2/2 ページ)

» 2016年06月24日 17時00分 公開
[渡邊宏MONOist]
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 IIoTについては導入先の要望はさまざまであり、単純な機能・性能的な訴求だけは導入先の要望に添うことはできない。しかし、グレイザー氏はソフトウェア定義による「投入速度の向上」、オールプログラマブルの「柔軟性」、ワットあたり性能という「効率性」の3点を挙げ、1%の効率改善が数百億ドルの差を生むというIIoTの領域においても同社の特徴は導入事業者に選ばれるに足りると自信を見せる。

IIoTにおけるSoCの使い方については、各種フィールドバスやセンサーからの情報をFPGAで処理するモデルが考えられる

 そし5Gだ。日本国内においても2020年の一部商用化を目指した実証実験の準備が進められており、実現の際には「1000倍のネットワーク容量」「5倍の低レイテンシ」「100倍の接続端末数」が眼前に現れるといわれている。同社は現世代(4G)製品において既に10億ドル以上に相当する関連製品を出荷しており、この知見を5Gにも生かすことができるという。

 その証拠として示すのが、プレ5Gの導入計画を持つ企業の90%が同社製品を採用したという実績(ちなみにテスト装置への導入では80%だという)と7nmプロセスルールまでを既に計画している将来性だ。微細化の生むメリットの1つに需要への対応を挙げることができるが、同社では16nmの次に10nmではなく7nmを選択することで、爆発的に増加するであろう5G需要にも応える計画だ。

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