“光モノ”も読める3Dスキャナー、持ち運び可能で高精度DMS2016

米国AMETEKグループのCreaformは、「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」において、2015年5月に発売した携帯型3Dスキャナー新製品を出展。通常は読み取りにくい光沢のあるワークから3Dデータを読み取るデモなどを行った。

» 2016年06月27日 06時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 米国AMETEKグループのCreaform(クレアフォーム)は、「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」(2016年6月22〜24日、東京ビッグサイト)において、2015年5月に発売した携帯型3Dスキャナー新製品を出展した。

photo クレアフォームの3Dスキャナーのデモ。通常は読み取りにくい光沢のある物体もデータ化が可能

 Creaformは2002年にカナダのケベック州で創業した3次元測定関連の企業で、2005年に初めて携帯型3Dスキャナー製品展開を開始。2013年にハイテク関連機器などを展開する米国AMETEKに買収され、同社グループの中で展開を続けている。

 同社の3Dスキャンの特徴は、デュアルカメラセンサー「C-Track」という2つのカメラと照明を備えた機器で、測定エリアを規定することにある。C-Trackの撮影エリアで、座標測定マシン「HandyPROBE」や3次元レーザースキャナー「MetraSCAN」などの位置や向きなどの情報を認識させる。そして、C-Trackの測定エリア内で、HandyPROBEで取った座標位置やMetraSCANで取った形状データなど取得することで、配置を正しく認識してデータ化するという仕組みとなっている。

photo 右側の機器「C-Track」でスキャナー機器の座標や動きを把握することで高精度のスキャニングを実現する

 デモでは、エンジン部品のような複雑な形状の機器の読み取りの他、通常は読み取りにくい光沢のあるワークから3Dデータを読み取るデモなどを行い、多くの注目を集めていた。

photo 光沢部品からも高精度の3Dスキャニングが可能

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