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» 2016年07月08日 09時00分 公開

生産管理の世界共通言語「APICS」とは(6):サプライチェーンのプロが集結するAPICSカンファレンス (2/3)

[山本圭一/東洋ビジネスエンジニアリング,MONOist]

各セッションの紹介

 General session(基調講演)では、各界の著名人による講演やトークショーが行われる。2015年はGeneral ElectricのCEOを務めたジャック・ウェルチ氏によるサプライチェーンマネジメントの重要性に関連したセッションであった。

General sessionの様子 「General session」の様子(クリックで拡大)

 Educational session(教育セッション)では、計画管理、物流管理、実行管理、SCORなど、テーマ別に6〜7セッションが並行して開催され、興味のあるセッションを選択して受講することが可能だ。興味あるセッションの日程が重なっていたとしても、説明資料はAPICSの公式サイトで後からダウンロードできるようなっている。

 セッションには300人程度が参加する大規模セッション、30〜50人程度が参加する小規模セッション、参加者同士が議論し、意見をまとめ上げる円卓形式のセッションがある。いずれのセッションも、積極的な発言が歓迎され、聞くことが中心の日本のセミナーやカンファレンスを想像して参加すると、面食らうであろう。筆者は国民性の違いを強く感じた。

Educational sessionの様子 「Educational session」の様子(クリックで拡大)

 セッション講師は公募制で、書類審査に合格すると、誰でも講師になれる。上記のように参加者と英語で議論することに抵抗がなければ、もちろん日本人でも申し込み可能である。筆者が所属する会社(以下、弊社)は一度申し込んだことがあったが、残念ながら落選してしまった。日本人講師は筆者の知る限りまだいないようで、当選すれば日本人として恐らく第1号になるだろう。

 Factory tour(工場見学)では、APICSカンファレンス期間中、付近の工場見学ツアーを実施している。複数のツアーが用意されており、希望者は追加料金で希望のツアーに参加することができる。工場の担当者から直接説明を受けることが可能で、質疑応答も受け付けている。サプライチェーンの専門家が集まっていることもあり、質疑応答も終始活発であった。

Factory tourの様子 「Factory tour」の様子(クリックで拡大)

 Expoでは、サプライチェーンに関連するITベンダーや大学など教育機関がブースを出展しており、製品のデモンストレーションなどを通じて担当者と直接コミュニケーションしながら情報収集を行える。今回、弊社が日本から唯一出展しており、実際に筆者が説明を担当したが、鋭い質問も多く、会場もかなり盛況であった。

「Expo」の様子 「Expo」の様子(クリックで拡大)

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