従来比約25%小型化した主軸台移動形CNC自動旋盤4種を発売FAニュース

シチズンマシナリーは、主軸台移動形CNC自動旋盤「シンコム R」シリーズを刷新し、新たに4機種を発売した。主軸を従来モデルより25%小型化し、出力を最適化した回転工具モーターと切削油ポンプを搭載している。

» 2016年07月27日 07時00分 公開
[MONOist]

 シチズンマシナリーは2016年7月7日、主軸台移動形CNC自動旋盤「シンコム R」シリーズを刷新し、新たに4機種を発売した。最大加工径は「R01II」「R01VI」がΦ1mm、「R04II」「R04VI」がΦ4mmで、正面最大穴開け径はいずれもΦ3mmとなる。

 シンコムRシリーズは、通信用コネクタピンや各種プローブ(測定用挿入針)、時計部品など、Φ0.5?以下の部品加工に使用されている。今回、機械構造を見直し、新Rシリーズとしてフルモデルチェンジを図った。

 新Rシリーズでは、刃物台とガイドブッシュ装置の取り付け部分を一体化することで、剛性を高めて熱変位を抑制した。また、出力を最適化した回転工具モーターと切削油ポンプを搭載。正面/背面主軸、回転工具駆動装置に油冷冷却方式を採用した他、カバー構造を最適化し、機械全体で熱変位を抑制している。

 主軸は、従来モデルに比べて約25%小型化。常用回転数は正面/背面とも2万min−1で、高速回転での安定性が向上したことで、小径精密部品加工でも適切な切削速度を保つことができる。

 さらに、小型主軸モーターなどによる主軸胴回りの小型化に加え、各部品の小型化設計などにより、機械本体の奥行きを535mmに抑えた。環境にも配慮し、無給油潤滑リニアガイドの採用や各部のエア消費量削減設計、ボールネジ給油量の最適化による潤滑油消費量の削減などにより、消費電力量とランニングコストを低減している。

photo 主軸台移動形CNC自動旋盤「シンコム R」シリーズ
photo
photo

FAメルマガ 登録募集中!

famerumaga

FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。

ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。


関連キーワード

切削加工 | シチズン | FAニュース


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.