XMpLantのサポート範囲を拡張、プラントや船舶産業のデータの相互運用性を強化製造ITニュース

ダッソー・システムズは、プラントや船舶の設計で扱われるデータのファイル互換用ツールおよびデータ保存形式「XMpLant」の3Dエクスペリエンス・プラットフォーム上でのサポート範囲を拡張した。

» 2016年08月02日 09時00分 公開
[MONOist]

 ダッソー・システムズは2016年6月30日、3Dエクスペリエンス・プラットフォーム上での「XMpLant」のサポート範囲を拡張したことを発表した。

 XMpLantは、プロセスプラントや船舶の設計システムで扱われるデータのファイル互換用ソフトウェアツールおよびそのデータ保存形式だ。洋上プラットフォーム、船舶、原子力発電所などの大規模データは、多数のサプライヤーから成るエコシステムや数々の工程によって構成される。XMpLantソフトウェアは、ISO 15926に準拠したファイル形式の中で、これらの情報へのアクセスを可能とし、2Dスケマティックや3Dモデルの全構造/属性/ジオメトリをサポートする。

 今回、XMpLantのサポート範囲を拡張したことで、3Dエクスペリエンス・プラットフォームは業界標準の相互運用性を備えたソリューションとなった。一元化されたバーチャルな環境の中で、プラント建設や船舶の建造などに関わるデータやプロセスの管理が可能になるため、それぞれのステークホルダーがプロジェクト全体を通じてデジタル上でつながることができるという。

 また、デザインレビューでは、さまざまな情報ソースから得られる属性/コスト//量/スペック/時間などの関連情報をモデルに統合できる。顧客企業がこれまで作成したエンジニアリング・モデルは、属性情報などの関連データと共に、3Dエクスペリエンス・プラットフォームへ移行できるため、協業の促進、設計期間の短縮、生産性やオペレーション効率の向上が期待できるとしている。

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