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» 2016年09月13日 09時00分 公開

計測・検査:3Dスキャナーに風が吹く、インダストリー4.0と製品検査自動化の動き (2/3)

[三島一孝,MONOist]

品質管理で3Dスキャナーの活用領域が拡大

MONOist どういう領域での導入が多いのですか。

ラモンターニュ氏 現在は最も多い導入部門が製品開発部門である。主にリバースエンジニアリング(ソフトウェアやハードウェアを分解、解析し、仕組みや仕様などを明らかにすること)などに利用されることが多い。競合製品の解析や、旧製品のデータ化などに用いられている。

 一方で最近、増えてきているのが、品質管理部門での検査用途である。これには製品の複雑さや仕上げの繊細さなどが高まってきている点が背景としている。例えば、マット仕上げのような素材感が重要なパーツでは、触って検査することが難しい場合がある。そうしたパーツでも正しい形状で製造できているかを検査しようとすると、高精度の3Dスキャナーが必要になる。

 この検査用途では、ロボットなどを活用した「自動検査」などの領域も拡大しており、Creaformの売上高比率の中で、最も大きい製品開発部門向けの売上高と、並びそうになっている。

photo 生産ラインで産業用ロボットと組み合わせて検査の自動化を実現した事例 出典:Creaform

 その他では、パイプラインの破損チェックなどを行う非破壊検査の領域や医療ヘルスケア向け、教育向けなどの用途で導入されている。

MONOist 導入企業の業種はどういうものが多いでしょうか。

ラモンターニュ氏 業種としては、製品開発部門向け、品質管理部門向けそれぞれで、航空宇宙産業と自動車産業向けの比率が高い。重工業向けなど他の業種も当然強化していくが、当面は自動車産業が中心となるだろう。日本市場にもその点での成長を期待している。自動車産業の中でも、乗用車だけでなくバスやトラック、などの商用車両なども対象としていき、利用領域を拡大していきたい。

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