年収1000万円以上の転職――採用が多いのは外資系・大手企業キャリアニュース

転職サイト「ミドルの転職」が「年収1000万円以上の転職実態調査」の結果を発表した。年収1000万円以上のポジションで採用が多いのは、外資系・大手企業の本部長クラス。既存事業拡大のためにスペシャリストを募集するケースが多いようだ。

» 2016年09月27日 09時00分 公開
[MONOist]

 エン・ジャパンが運営する転職サイト「ミドルの転職」は2016年9月13日、「年収1000万円以上の転職の実態」についてのアンケート調査結果を発表した。

 調査対象は、同サイトを利用する転職コンサルタント。そのうち106名から有効回答が寄せられた。

 昨年と比較して、年収1000万円以上の求人は増えているかを尋ねたところ、26%の転職コンサルタントが、昨年よりも「増えている」と回答した。「減っている」は17%、「変わらない」は57%だった。

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 「年収1000万円以上のポジションを採用することが多い企業タイプ」のトップは「外資系企業」(58%)。僅差で「大手企業」(57%)が続いている。

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募集背景や転職成功者に共通する能力は

 「年収1000万円以上のポジションに多い役職」は、「本部長・事業部長クラス」(72%)が1位。次いで「部長・次長クラス」(48%)、「経営者・役員クラス」(47%)となっている。

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 職種別に見ると「経営企画・事業企画」が49%で最多。「経営者・COO・経営幹部」(47%)、「経理・財務・会計系」(32%)が続いている。

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 「年収1000万円以上のポジションの募集背景」は、「既存事業の拡大を目指したスペシャリストの募集」が55%と多くを占めた。具体的な募集理由には、「外資系企業のヘッドクォーター全体を管轄するポジション」「後継者が社内で育たなかったことを理由にした経営者の採用」などが挙げられている。

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 「年収1000万円以上のポジションで転職成功する求職者に共通する仕事の能力」を尋ねた設問では、「問題意識に基づき、課題や目標を設定する能力」(52%)がトップとなっている。続いて「自分の見解やビジョンを周囲に伝え、動かす能力」(45%)、同率3位が「状況に応じて臨機応変に対応する能力」「立場や価値観の違う社内外の関係者同士を調整し、まとめる能力」(37%)だった。

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