従来機比約5分の1に軽量化した移動型デジタルX線撮影装置医療機器ニュース

富士フイルムは、超軽量移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO AQRO」を発表した。総重量を従来機比約5分の1に軽量化し、救急医療や集中治療室など、スペースに限りのある現場のニーズに対応する。

» 2016年10月25日 08時00分 公開
[MONOist]

 富士フイルムは2016年10月11日、総重量を従来機比で約5分の1となる90kgに軽量化した、移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO AQRO(カルネオ アクロ)」を発表した。サイズは全幅550mm、全長770mmで、救急医療や集中治療室など、スペースに限りのある現場のニーズに対応する。富士フイルムメディカルを通じて、同年11月1日より発売する。

 同社のカセッテDR「FUJIFILM DR CALNEO Smart(カルネオ スマート)」に対応し、低線量でも高画質な診断画像を提供できる。また、画像処理技術「Virtual Grid処理」を標準で搭載。画像からX線の散乱線成分を除去する金属製フィルターを使用せずに、画像のコントラストと粒状性を向上できる。

 操作パネルには、X線撮影とカセッテDRを制御する操作部を一体化した。上下左右に動かすことが可能で、ベッドサイドのさまざまな位置から操作や画像を確認できる。他に、その場での回転や任意方向へのスライドなど、小回りが利く4輪キャスター構造や、片手で操作できるX線発生機を採用し、機動性を高めた。制御ユニットやコンソールなどを内蔵しており、検査後に現場で画像を確認することも可能だ。

 さらに、リチウムイオンバッテリーを採用したことで、フル充電から12時間連続で使用できる。15分の充電で1時間使用できる急速充電や、充電しながらのX線照射にも対応した。

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