ミドル層の転職、年収が「上がる人の方が多い」と約6割が回答キャリアニュース

転職サイト「ミドルの転職」が「転職後の年収」についての調査結果を発表。ミドル層では、転職後に年収が「上がる人の方が多い」と、58%の転職コンサルタントが回答した。さらに転職による年収の変化を、業種や職種、役職、年代からも調べた。

» 2016年11月04日 09時00分 公開
[MONOist]

 エン・ジャパンが運営する転職支援サイト「ミドルの転職」は2016年10月27日、「転職後の年収」についてのアンケート調査結果を発表した。

 調査対象は、同サイトを利用している転職コンサルタント。そのうち138名から回答を得た。まず、ミドル層の転職は、転職後に現在よりも年収が上がる人と下がる人のどちらが多いかを尋ねたところ、「上がる人の方が多い」「どちらかと言うと上がる人の方が多い」を合わせて、58%の転職コンサルタントが「上がる人の方が多い」と回答した。

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 続いて、転職後の年収が上がることが多いケースを尋ねた。その結果、「日系企業から外資系企業への転職の場合」と「転職後に役職が上がる場合」が44%で同率トップとなった。2位の「業績好調な業界への転職の場合」も40%を占めている。

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 反対に、年収が下がることが多いケースは「大手企業から中小企業へ転職する場合」が71%で最も多かった。次いで、「前職での役職者(部長職以上)が下の役職もしくはポジションへ転職する場合」(58%)となっている。

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転職後に年収が上がる業種や職種は

 転職による年収の変化を業種で見ると、「年収が上がる場合」の1位はメーカー(40%)、2位「IT・インターネット」(36%)、3位は「コンサルティング」「金融」(同率26%)。「年収が下がる場合」は1位「メーカー」(65%)、2位「商社」「流通・小売・サービス」(同率27%)という結果だった。

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 職種で見ると、転職後に年収が上がるのは1位「営業・マーケティング系」(50%)、2位「経営・経営企画・事業企画系」(41%)で、下がるのは「営業・マーケティング系」(56%)、続いて「事務・管理系」(54%)だった。

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 役職では、「課長クラス」が「(転職後の年収が)上がる/下がる」の双方で最も多かった(上がる70%/下がる75%)。上がるケースは「部長・次長クラス」(56%)、下がるケースでは「主任・係長クラス」(44%)も多く挙がった。

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 年代別では、「上がる場合」で多いのは「40代前半」(76%)と「30代後半」(56%)。「40代後半」以降は「下がる場合」の割合が多くなっている。

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 最後に、転職後に年収が上がる人は、どのような点を評価される傾向があるかを調べたところ、「専門スキル」(81%)が最も多かった。年収アップがかなう人についてのコメントでも、専門領域のスキルに加え、業界の情報や幅広い人脈を持つ人、業界や職種に特化した経験やスキルが生かせる人などが挙がっている。

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