エンジニアリングプラスチック対応のデスクトップ型3Dプリンタ3Dプリンタニュース

武藤工業は、デスクトップ型3Dプリンタ「MF-2500EP」を発表した。300℃の高温にも耐えるヘッドを搭載し、エンジニアリングプラスチックの1つであるポリカ―ボネイドの加工に対応した。

» 2016年11月07日 10時00分 公開
[MONOist]

 武藤工業は2016年10月4日、デスクトップ型3Dプリンタ「MF-2500EP」を発表した。強度の高いエンジニアリングプラスチック(エンプラ)を材料として利用でき、金型の入れ子やプリント基板の位置決め治具などの造形に対応する。価格は120万円(税別)で、同年11月より販売を開始する。初年度の販売台数として200台を見込む。

 造形方式は熱溶解積層方式(FDM)で、300℃の高温にも耐えるヘッドを搭載した。これにより、エンプラの1つであるポリカ―ボネイドを高温化で加工できるようにした。造形物の設置面となるテーブルは最大150℃まで対応可能で、設置面の反りを低減できる。

 プリンタヘッドは2ヘッド搭載し、最大300×300×300mmの造形サイズに対応する。積層ピッチは0.05〜0.5mm。Windows 7/8/8.1/10をサポートし、データ入力はUSB、SDカードで行える。エンプラフィラメントは、米Polymakerの「PC-Plus」「PC-Max」を推奨しており、今後同社で取り扱いを開始する予定だ。

「MF-2500EP」外観
「MF-2500EP」での出力サンプル(左:エンプラフィラメントによるサンプル) c

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